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『べっぴんさん』ファミリア社長、祖母の志を胸に

ファミリア岡崎忠彦社長インタビュー 祖母は「人間、好奇心がなくなった時が死ぬ時だ」とよく言っていた

 子どもを育てるパパ・ママなら知らない人はいないだろう、ベビー子ども服メーカーのファミリア。「ファミちゃん」と名付けられたかわいいこぐまのキャラクターが目印で、神戸発のブランドらしいどこか上品な色使いやデザインが特徴だ。

 ファミリアは戦後間もない1950(昭和25)年、兵庫県・神戸市の商店街の一角で4人の女性たちによって創業された。現在、放送中(~4月1日)の連続テレビ小説『べっぴんさん』は、そんな彼女たちをモデルにしている。なかでも、ヒロイン・すみれのモデルとなっている坂野惇子さんは、現在、同社の代表取締役社長を務める岡崎忠彦氏の祖母に当たる。

 「働きながら子どもを育てる女性」がまだまだ珍しかった時代に、ブランドを名門企業へと成長させたおばあさまはどんな方だったのか? 創業当時から変わらないファミリアのものづくりのこだわりは? おしゃれのエリート教育を受けてきた岡崎氏が提案する「服育」って? 岡崎氏に話を聞きました。

ファミリア創業者である祖母は元祖デュアラー

―― 岡崎さんのおばあさまに当たる、ファミリアの創業者の一人、坂野惇子さんをヒロインのモデルとした連続テレビ小説『べっぴんさん』が放送中です。反響はいかがですか。ブランドそのものへの影響はありますか。

岡崎忠彦氏(以下、敬称略) まず、お店にお客さんがたくさん来てくださるようになりました。売り上げが伸びるとかではなくて、ドラマを見た方がお店に足を運んで、色々なお話をしてくださるようになったんです。それはうれしいですね。そこでまた新しい“気づき”があったりしますからね。

 認知度も上がりました。神戸のブランドなので関西ではたくさんの方に知っていただいていますが、全国的にはまだまだ。しかも、ただ認知度が上がるだけでなくて、ファミリアのものづくりに対する姿勢を伝えることができた。ドラマのタイトルにもなっているように、僕たちは手にした人の心に残るような「特別にあつらえた品」=「別品(べっぴん)」を目指して、見えないところも手を抜かず真面目にものづくりをしてきたので、そこを多くの方に知っていただけたのは本当に嬉しいですね。

 『べっぴんさん』はあくまでフィクションですが、そこで描かれるテーマの1つは働くお母さんと子どもの葛藤です。それがドラマになることで、お母さんたちの悩みが「見える化」された。当時としては珍しかったけど、今は仕事をしているお母さんはすごく多くて、時代に合っていますよね。そういう意味でもNHKのチームはクリエーティブだなぁと思います。

 何より、おばあちゃんが喜んでいると思いますよ、“べっぴんさん”にしてもらって(笑)。

―― ドラマでは、ヒロイン・すみれは仕事に没頭するあまり、時間を忘れて帰宅が遅くなったり、子どもと一緒に朝食を食べる約束を守れなかったり…多忙な様子が描かれます。実際、おばあさまも仕事に忙しい日々を送っていらっしゃいましたか?

岡崎 ほとんど寝てなかったんじゃないかな。おばあちゃんの家によく泊まりに行っていたのですが、仕事で遅くなることも多く、帰ってきたら帰ってきたで、ずっと書き物していましたから。おじいちゃんのほうが早く寝てましたね。僕は30代のころまでおばあちゃんの家の近くに住んでいたこともあって多くのことを学びましたが、なかでも“好奇心”についてですね。おばあちゃんは「人間、好奇心がなくなったときが死ぬときだ」とよく言っていました。僕もいろんなことに好奇心を持って、日々発見があるような生活を送れるようにしたいと、常々思っています。

岡崎忠彦(おかざき・ただひこ)
株式会社ファミリア代表取締役社長

1969年東京都生まれ、神戸育ち。甲南大学経済学部卒業後、97年、カリフォルニアアートカレッジ卒業。Tamotsu Yagi Designを経て、2003年にファミリアに入社。2011年、代表取締役社長に就任。神戸発の「良いもの、美味しいもの、おしゃれなもの」を新進気鋭のクリエーターとのコラボレーションにより、さらなる「別品」にして発信する「神戸別品博覧会」(http://beppin-expo.com/)プロジェクトの仕掛け人でもある。

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