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『べっぴんさん』ファミリア社長、祖母の志を胸に

ファミリア岡崎忠彦社長インタビュー 祖母は「人間、好奇心がなくなった時が死ぬ時だ」とよく言っていた

ファミリアはママ友によるベンチャー企業!?

―― 1950(昭和25)年のファミリア創業当時と2017(平成29)年の現在では、時代背景や子ども服に対する考え方も大きく変わりました。とはいえ、ブランドやものづくりにおいて、創業当時から変わらず守り続けているこだわりはありますか。

岡崎 ファミリアという会社は今でいうところの「4人のママ友が立ち上げたベンチャー企業」なんです。ドラマのなかでもヒロインの口グセになっていますが、お母さんたちが「なんかなぁ…」と不満に思ったことをヒントにものづくりをして、「それ、ええねぇ」と感じたものを商品化する。お母さんたちが今求めているものをママ目線でつくる、問題解決していく会社なんですね。そして、その根底にあるのが「すべては子どものために」という母親の愛情。そこは守り続けていかないとと思っています。

 あとは、戦後間もなく創業した当時の時代観から、長く残るものをつくりたいという思いも強く、徹底的にしっかりとした商品づくりをしています。そこも変えずにやってきました。

―― 確かに、関西では“ファミカバン”の愛称でおなじみの「デニムバッグ」をはじめ、ファミリアには長年愛され続けているロングセラー商品が数多くあります。

岡崎 「デニムバッグ」は持ち手と底に合皮が貼ってあり、重さに耐えられるよう持ち手から底にかけて芯となるテープが縫い付けられています。現在も1点ずつ手刺しゅうです。さらに、持ち手部分についてはお直しのサービスもやっていて、そのサービスはワンピースやドレスの襟についても同じです。ディテールまでこだわった品質の良いものを、修理しながら大切に長く使っていただく。こうした形でお客様とコミットすることで、ブランドの価値を高めていけたらと思っています。

 ファミリアはベビー子ども服のブランドですが、出発地点は「服」ではなく、「育児法」なんですね。だから、コンテンツがすごく大事。そこは洋服だけをつくっている会社とは少し違うと思っていて、とくに、これからはハードとソフトを両立させている会社じゃないと生き残れないんじゃないかなぁと。ファストフードにファストファッションと時代とともにどんどんコンビニエンスな世界になっていきますが、僕たちは世の中をより便利にする「文明」ではなく、世の中を豊かにする「子育ての文化」をつくる企業でありたいですね。

 そういう意味でも、最近は原点に立ち返っています。ファミリアの企業理念である「子どもの可能性をクリエイトする」ということです。銀座本店には3年ほど前にイベントスペースを併設し、内外の様々なアーティストの作品を紹介しています。子どもたちが最初に触れるモノやコト、目にするもの、身に着けるものなど、子どもたちの可能性を引き出す「本物」を発信していきます。

ファミリア銀座本店では「ファミリアの軌跡展」を開催中(~5月7日)
ファミリア銀座本店では「ファミリアの軌跡展」を開催中(~5月7日)

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