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川上未映子 「母の味」の呪いから自由になる[PR]

生活・家事

川上未映子 「母の味」の呪いから自由になる[PR]

【第8回】「お母さんの手料理信仰」ってなに? 調理は母親の役割なの? なぜ父親はこの罪悪感から自由なの?

我が家の朝ごはんは「混ぜご飯一択」

 だいたい「子どもの口に入る物だからプレッシャー」のハードルは、ちょっと信じられないくらいに高い。朝から具沢山のお味噌汁作って、焼き魚を用意し、卵焼き、ホウレン草とかブロッコリーを茹でるなんて、わたしからすれば専門職の仕事である。わたしの能力が低いせいかもしれないが、こんなの毎日できるわけない。むりむり。

 ちなみに我が家の朝ごはんのメニューは、基本的に「混ぜご飯」一択である。

 息子のリクエスト的に圧倒的に多いのは「卵かけご飯」。その次に「鮭フレーク・ごま油・皮むき白ごま・ネギ(カット済みのもの)」、「ツナ缶・ネギ・天かす・オイスターソース」、気が向けばそこにお味噌汁。でも時間もないし、飲まないことも多いので、二週間に一度くらい。んで、ヤクルトとヨーグルト、んで、たまにあればりんごとかバナナ、みたいな感じ。時間がない時はバナナだけ、なんてことも普通にある(それでもちょっとした罪悪感から、卵は「ヨード卵・光」にしているところが情けない)。

 これで何の文句があろうかとわたしは心から思う。白いご飯があって、卵がひとつ。十分ではないか。上等ではないか。非の打ち所のない、立派な朝食ではないか。

 しかし、お料理好きの家庭的な、いわゆるママ友にこのメニューを伝えると、「えっ」と後ずさりされてしまった。そして朝いちばんに飲むお味噌汁がどれだけ体を温め、子どもの1日に影響があるかをコンコンと説かれ、お味噌というもののありがたさ、その積み重ねが子どもの健全な心身をつくること、だからせめてお味噌汁だけは、毎朝愛情を込めて作ってあげて、と半ば懇願されるあんばいだった。もし将来、息子が何か人様に迷惑をかけるようなことをしたり、問題ありな感じに育ったら、幼児期に毎朝きちんとお味噌汁を飲ませなかったからそうなった、ということになるのかもしれない……。

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