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きょうだい間の競争は人生最大のリスク

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きょうだい間の競争は人生最大のリスク

【ひとりっ子の育て方、きょうだいの育て方 特集】(4)激しいきょうだいゲンカ、親はどう対応する?

 「うちの子はひとりっ子だから積極性が足りない」「妹はしっかりしているのに、お兄ちゃんときたら……」――。わが子について、そんなふうに考えてしまったことはありませんか。子どもの性格は、きょうだい構成によって変わるものなのでしょうか。今回DUALでは、ひとりっ子やふたり以上のきょうだいの育て方について特集します。

 特集に先がけて行った読者アンケートには、356件もの回答が集まりました。ひとりっ子を持つ親ならではの悩みや、きょうだいを持つ親からの疑問にお答えいただくのは、育児書を数多く出版している心理学者、自身も4人の子どもを持つベテラン保育士、DUALでもおなじみのチャイルド・ファミリーコンサルタントなど、子育ての問題に長く関わっていらっしゃる方々です。また、番外編として、年の離れたきょうだいを育てるママたちのインタビューもお届けします。

 第4回目は、いよいよ「きょうだいの育て方」についてです。きょうだいで切磋琢磨してほしいと、または何気なく、ついきょうだいを比べてしまうことがあるかもしれません。でも教育カウンセラーで『ひとりっ子の育て方』(WAVE出版)などの著書がある明治大学文学部の諸富祥彦教授は、そんな状況に警鐘を鳴らします。きょうだいゲンカの対処法や、きょうだいが増えたときの上の子のケアについてもお伝えします。

【ひとりっ子の育て方、きょうだいの育て方 特集】
第1回 「ひとりっ子はわがまま、上の子はしっかり」は本当?
第2回 ひとりで過ごす時間がクリエーティブな力を育む
第3回 「ごめんね」という親の言葉が、ひとりっ子を苦しめる
第4回 きょうだい間の競争は人生最大のリスク ←今回はココ
第5回 親の緊張が伝わる第一子 甘えさせてあげて
第6回 6~10歳差も! 年の差きょうだい、どんな感じ?

他の子と比較されて、子どもがやる気を出すことはない

 今回の読者アンケートに対し、約50%がひとりっ子の親からの回答だったが、2人以上の子どもがいるという回答も約50%と、ちょうど半数に分かれる結果となった。ひとりっ子の親が持つ「将来、介護や相続について相談する相手がいない」という不安について、2人以上の子どもを持つ親は「何かあったときにきょうだいで助け合える」と回答する一方、自分が育ってきた環境を、下記のように振り返る人も多かった。

 「親が妹をえこひいきして、よく比較されていた。妹が生意気だと感じることがあった」(44歳母親・子どもは17歳の女の子・12歳の男の子・自分自身にはきょうだいがいる)

 「妹ばかりえこひいきされているように感じた」(35歳母親・子どもは4歳の男の子・自分自身にはきょうだいがいる)

 「親が兄のことを常に『男だから』と優先していたのが嫌だった」(44歳母親・子どもは4歳と2歳の女の子・自分自身にはきょうだいがいる)

 「好きで長女に生まれたわけではないのに、何かと『お姉ちゃんなんだから』と親に言われるのが嫌だった」(38歳母親・子どもは4歳の女の子・自分自身にはきょうだいがいる)

 「姉の教育にお金がかかったので、妹である私はあまりお金をかけてもらえなかった。そのことをずっと不満に持ちながら成長してしまった」(42歳母親・子どもは5歳の男の子・自分自身にはきょうだいがいる)

 諸富教授のところには、大人になった今も、子ども時代のきょうだいとの関係を引きずり、相談に訪れる人がいるそうだ。相談の中でも多いのが、きょうだいと自分を比較してコンプレックスを感じるというもの。その理由には、親が無意識のうちにきょうだいを見比べてしまうことにあると、明治大学文学部の諸富祥彦教授は説明する。

 「きょうだい間の競争は、心理学用語としても定義されています。これは、ひとりっ子には絶対に生まれない感情。他のきょうだいと比べて、親から『ダメ扱い』されてきた子どものダメージは、かなりのものです。これはきょうだいの子育てにおける最大のリスクといえるでしょう」

 親としては単なる性格の違いとしてみているだけでも、子どもにとっては「優劣をつけられた」とコンプレックスにつながる場合もある。例えば、「お兄ちゃんは算数が得意だけれど、弟はそれほどでもない」という程度に親が認識していても、弟は「数学ができない自分はダメだ」と捉え、傷つく場合があるというのだ。

 「ライバルと切磋琢磨してこそ、成長できるのでは?」という疑問もあるだろう。諸富教授は次のように話す。

 「ライバルと競い合うことが意味を持つのは、小学校高学年以上になるなど、『自分』というものがある程度確立してから。そして、自分で相手をライバルとして意識したときだけ、やる気は高まるのです。私の経験上、親から他の子と比較されたことで、子どもが奮起して頑張った、という例はありません」

<次ページからの内容>
・「2人きりの時間」で不公平感を解消
・赤ちゃん返りに年齢は関係ない
・きょうだいが増えたときの対処法
・きょうだいゲンカ、どうすればいい?
・「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」は禁句?

次ページ 「2人きりの時間」で不公平感を解消

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