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35歳から「精子力」が低下 男性不妊の可能性も

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35歳から「精子力」が低下 男性不妊の可能性も

不妊の約半分は男性側に原因 スマホで気軽に精液チェックができるキットも活用を

不妊の約半分は男性側に原因が。まずは精液チェックを

 子どもを望むカップルなら、女性が不妊検査を受けると同時に、男性も精液チェックをしてほしいと思います。というのも、不妊の約半分は男性側に原因があるためです。

 WHOの調査によると、不妊の原因が、男性のみにあるのは24%、女性のみにあるのは41%、男女ともにあるのは24%、どちらにあるのか不明なのが11%となっています。つまり「男性のみ」「男女ともに」を合わせると、約半分は男性側に原因があるということです。

 男性が検査をちゅうちょしていれば、それだけ女性の年齢も高くなるので、ぜひ一緒に受けてほしいと思います。結果が思わしくなくても、原因が分かれば早く治療をスタートできます。

 マウスの卵子を使った精子機能検査は妊娠させる能力が分かる詳しい検査ですが、まずは、一般的に普及している精液検査を受けてほしいと思います。

精液検査とは?

射精した精液中の「精子の濃度・精子の運動率・精子の正常形態率」を調べる検査。精子状態は、体調や精神状態によっても大きく左右されるため、なるべくリラックスした状態で受けることが大切。休日や、仕事が終わった後の夜に採取するのが望ましい。1回目の結果が悪くても、2回、3回と行うと結果が良いこともあるので、1回で判断しないこと。

 精液検査はパートナーが通う産婦人科で一緒に受けることもできますが、検査結果が思わしくなくても、すぐに不妊治療をステップアップするのではなく、ぜひ男性不妊を専門とする泌尿器科への受診をおすすめします。精液検査だけでなく、触診・視診、超音波検査等、詳しい検査ができるので、原因を究明することができます。

 また、精液検査は、WHOが推奨する最新の精液検査マニュアルに沿って行われていることが重要です。特に、精子が一つも見当たらない「無精子症」と診断するには、採取された精液全量を、遠心分離器にかけて試験管の底にたまった細胞成分すべてを顕微鏡で調べることが必要ですが、一部の精液だけを調べて診断している医療施設も少なくありません。たまたま検査した精液中に精子がいなかっただけで、残りの精液中には存在するかもしれません。

 実際、「無精子症」と診断されて私のもとに来た患者さんの3分の1には精子が存在していました

 WHOの推奨する精液検査マニュアルが2010年に改訂されたため、最新の方法で検査をしていない医療施設があるのが現状なのです。

スマホで手軽にできる「精液チェック」

 本来なら、専門医のもとで精液検査を受けてほしいのですが、男性には臆病なところがあるうえ、妙なプライドも邪魔をして、受診はハードルが高いかもしれません。

 自分の精液の状態が気になる人は、スマホで手軽にチェックできるキットが出ているので、活用してみてはいかがでしょうか?

■Seemキット 6980円(税別)
https://seem.life
 専用の顕微鏡レンズの上に採取した精液を乗せてスマホアプリで撮影すると、アプリがその場で精液の動画を解析して、精子の濃度や運動率が数値で分かる。

■TENGA MEN’S LOUPE 1429円(税別)
https://www.tenga.co.jp/mensloupe/
 550倍のレンズで精子を観察できるスマホ用精子観察キット。スマホのカメラ部分に小型のルーペと、精液を垂らすプレートを装着。カメラアプリをビデオモードで起動し、精子が動く姿を拡大して観察できる。

 キットによる結果はもちろん確定診断にはなりませんが、受診の後押しになっている人が多いようです。自分の精子を知るきっかけになればいいと思います。

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