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駒崎弘樹 生活保護家庭から東大に行った学生に聞く

子育て・教育

駒崎弘樹 生活保護家庭から東大に行った学生に聞く

(上)中3春に行った小さな学習塾の無料体験が人生の転機に

修学旅行で東大を見学できることは少し羨ましかった

島田 月謝は1万円くらいだったと思うのですが、それでも相当無理をしたんじゃないかと思います。母なりに「この子だけ塾に行かせないのはかわいそう」という気持ちがあったのではないでしょうか。

駒崎 部活を諦め、塾を諦めかけたということでしたが、高校に入ってから他にも諦めたことはありましたか?

島田 修学旅行でしょうか。あまり行きたくありませんでしたし金銭的にも無理ですし、聞いた瞬間すぐに「行きません」と担任に言いました。何が何でも行かない、行くくらいなら死ぬというくらい固い気持ちでした。

駒崎 先生はなんと?

島田 一応、形式的に一度だけ「やっぱり行ってみないか」という働きかけはありましたが、僕の意志は変わらないのでそれで終わりでした。

駒崎 友達からは?

島田 学年で280人くらいいたので、僕が参加していないことにすら気付いていない人が多かったと思います。ただ、僕の成績について面白く思っていない一部の同級生からは、「あいつは勉強したいから修学旅行をサボったんだ」と陰口をたたかれましたね。

 あと、やりたかったけれどできなかったこととしては、大学のオープンキャンパスへの参加ですね。ちょっと憧れていたので。でも、往復の交通費を考えると無理でした。実は修学旅行の行き先は東大見学の後に長野でスキーというコースでした。修学旅行に参加して東大を見られることは少し羨ましかったですが、後々の受験で「見学に行けなかったからこそ、受かってやる」というやる気に結びついたかもしれません

<この記事に関連するリンク>

●島田さんのブログ
http://ameblo.jp/prime317/entry-12251996708.html

――「中」編に続きます。

(文/宮本恵理子 撮影/鈴木愛子)

駒崎弘樹

駒崎弘樹

1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、「地域の力によって病児保育問題を解決し、子育てと仕事を両立できる社会をつくりたい」と考え、2004年にNPO法人フローレンスを設立。日本初の「共済型・訪問型」の病児保育サービスを首都圏で開始、共働きやひとり親の子育て家庭をサポートする。2010年からは待機児童問題の解決のため、空き住戸を使った「おうち保育園」を展開。「おうち保育園」モデルは、2015年度より「小規模認可保育所」として、政府の子ども子育て新制度において制度化され、全国に広がった。2014年には、これまで保育園に入れなかった医療的ケアのある子ども達を中心とした障害児を専門的に預かる「障害児保育園ヘレン」を東京都杉並区に開園。2015年4月から、医療的ケアのある障害児の家においてマンツーマンで保育を行う「障害児訪問保育アニー」をスタート。政策提言や担い手の育成を行うため、2012年、一般財団法人 日本病児保育協会、NPO法人 全国小規模保育協議会を設立、理事長に就任。2015年、全国医療的ケア児者支援協議会を設立、事務局長に。
 公職としては、2010年より内閣府政策調査員、内閣府「新しい公共」専門調査会推進委員、内閣官房「社会保障改革に関する集中検討会議」委員などを歴任。 現在、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長、内閣府「子ども・子育て会議」委員、東京都「子供・子育て会議」委員、横須賀市こども政策アドバイザーを務める。
 著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(英治出版)、『働き方革命』(ちくま新書)、『社会を変えるお金の使い方』(英治出版)等。翻訳書に「あなたには夢がある」(英治出版)。一男一女の父であり、子どもの誕生時にはそれぞれ2カ月の育児休暇を取得。

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