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子育て・教育

マルシア 娘との対話、感謝の心を大切にしてきた

子どもは自分で実際に転んでこそ、自分の力で立ち上がれる

 日系3世としてブラジルに生まれ、1986年に来日。以降、歌手・女優として活躍しているマルシアさんは、大学生のお嬢さんを持つシングルマザーでもあります。遠い国から来日し、自分の道を切り開いてきた彼女にとって、いつまでも自分の夢が何なのか分からない若者もいる最近の日本は、ちょっと不思議に映るそう。DUAL世代の私たちは子育てにおいてどんなことを意識していくべきでしょうか。自身の経験もふまえたアドバイスを聞いてみました。

ミュージカルは情操教育として、親子会話のきっかけとしておすすめ

―― マルシアさんは今、ミュージカル『アニー』で孤児院の院長、ハニガン役を稽古中なのだそうですね。ミュージカルは家族のエンターテインメントとして人気を集めていますが、マルシアさんも子育ての過程でお子さんを劇場に連れていきましたか?

マルシアさん(以下、敬称略) 娘は今、20歳ですが、3歳のときに私の初舞台『ジキル&ハイド』を見て、強い印象を受けたそうです。以来、私の出演作はほとんど見に来ていますが、無類の音楽好きになり、最近も家のピアノの譜面台に『ジキル&ハイド』の楽譜を置いて、よく弾いていますね。今では私の専属批評家みたいに、誰も言ってくれないような厳しいことも言ってくれて、とても助かっています(笑)。ミュージカルは音楽と動きとお芝居で子どもの心に直接響くし、音楽への憧れも育みます。何より、親子のコミュニケーションのきっかけにもなるので、とてもおすすめできますね。

―― ハニガンは孤児たちにいつもイライラしている設定の役ですね。

マルシア “かわいい憎まれ役”だと思っています。彼女は結婚願望は人一倍だけど、35歳を超えてシングル。それなのに、職場の孤児院でたくさんのやんちゃな子どもたちに囲まれてつい、彼らに八つ当たりしてしまうんです。私も子育て経験があるから、この感覚、分かりますね。だって、子どもって大変!(笑) 大人の言うことは聞かないし、いい顔をしていたらびっくりするようないたずらをしてきます。それに大きくなるにつれどんどん変わってくるから、こちらの対応も追いつかない。ハニガンが“うわ~っ”と爆発しているのを見て、子どもを持つお客様は笑いながら“ああ、分かる”と思っていただけるのではないでしょうか。

――  『アニー』は孤児である主人公が“お父さん、お母さんに会いたい”という純粋な夢を決して諦めず、幸せをつかむ話です。

マルシア そうなんです、彼女はものすごいエネルギーを持った子で、孤児院を飛び出して親を探し出すなんて、はたから見れば途方もない話ですが、決して諦めずに行動し続ける。それによって、最初の目標とは違うけど、別のゴールにたどり着くことができるんです。行動してこそ喜びは生まれるのだ、諦めずに夢を追い続けることって大事だな、と子どもも大人も痛感させられると思いますね。

失敗もあえてさせてこそ、自分で立ち上がる力が身に付く

―― 『アニー』は子どもの夢を大勢の大人たちが後押しする物語でもありますが、親からしてみれば、子どもの応援はもちろんしたい。でもやみくもに背中を押すとプレッシャーにもなりかねなくて、応援の仕方って難しいような気もします。マルシアさんご自身はいかがでしたか?

『アニー』稽古より (写真提供:日本テレビ)
『アニー』稽古より (写真提供:日本テレビ)

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