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待機児童解消のお約束、守らなくていいんですか?

【「みんなの保育の日」日経DUALパートリポート】(上) 境 治、治部れんげ、羽生編集長鼎談。パパが会社に行けなくなれば、企業は動く!

治部さんの提案 大都市一極集中にならない働き方に変えよう

 次に治部さんが東京の一極集中について指摘しました。

 「勤務時間が固定され、時短ではポイントが下がるため、みな無理にフルタイムで復帰します。17時、18時まで働き、お迎えに行こうとすると、通勤時間は1時間以内がよいということになります。となると、都心に近いところに住まないと、仕事も子育ても回っていかない。そのために都市部で保育園が不足するということになっています。

 しかし、都心への一極集中はもう限界に来ています。今後は郊外にサテライトオフィスを置いたり、田舎に住んだりしてリモートで仕事をするというように、働き方も含めた都市のバランスをデザインし直さないと、待機児童問題は解決できないと思います。実際、郊外に行くと、3歳以上なら保育園に入れることが多いです。そのためには、会社員がもっと自由に仕事ができるような改革が必要です。望む人は、2年、3年育休を取ることができて、パパもママもフレックス、在宅勤務を活用できれば、都心に集まって住む必要はなくなります。もちろん自由と責任は裏表。パフォーマンスに対する責任も問われるようになるでしょう」

治部さんの提案
治部さんの提案

治部さんの提案 パパが復帰できなくなれば企業は動く

 「もう1つ考えなければならないのは、待機児童問題がいまだに『ママが職場に復帰できない問題』だと思われていることです。私は、パパにもっと企業や行政に『これは父親の問題なのだ』と言ってほしい。例えば、仕事ができる営業マンパパが『うちの子は保育園に入れなかったので、4月から会社に行けません。会議にも出られません』と言ってみたらどうでしょう。こういったことが、全国で発生したら、企業はもっと真剣に待機児童問題に取り組むと思うのです。残念なことですが、これだけ働く女性が増えても、いまだに経営陣には男性が多く、女性の問題となると『分からないから。関係ないから』と後回しにされています。でも、男性の部下が仕事に来られないとなったら、真剣に考えるはずです。そのためにもパパには勇気をもって声を上げてほしいですね」

 治部さんからマクロな視点での制度設計の提案が出たところで、終了予定時間に。現状の問題を指摘するだけでなく、なぜ待機児童対策が後回しにされているかのからくりが明かされ、認可保育園至上主義からの転換を提示されるなど、お話が盛り上がる中、熱い鼎談は終了となりました。

下編では待機児童を経験した3人の保護者によるパネルトークをリポートします。

・当日のニコニコ生放送の模様(1カ月限定)はこちらからご覧になれます(会員登録が必要)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv293012379

(取材・文/日経DUAL編集部)

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