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子育て・教育

保活問題は当事者を卒業しても忘れてはいけない

「みんなの保育の日」日経DUALパートリポート(下) りょうたっちさん・天野 妙さん・日経DUAL編集部記者パネルトーク

りょうたっちさん 第1子保活は全滅。行き場のない怒りが忘れられない

 続いてりょうたっちさんが、自ら作成したスライドを提示しながら、第1子誕生から現在に至るまでのステップアップと気づきを話しました。

 「1人目の出産直後。たまに子どもをお風呂に入れて「おれ、やってるぜ」って思ってるポンコツでした。そんな私が臨んだ初めての保活。妻から『申請書、書いてね』と頼まれ、『はいはーい』と軽〜く引き受けました。あの書類はいざ書こうとすると母子手帳を見たり、妻に相談したりしないと書けないことだらけ。今思うと、ポンコツに当事者意識を持たせるために妻が考えてくれたプログラム第1弾だったと思います。ところが、結果はというと、認可保育園は第7希望まで全滅。夫婦ともにフルタイムなのに全落ちです。『誰が入れるんだよっ!』っていうどこにもぶつけられない憤り、怒りは今も鮮明に覚えています

 その後も度々、妻から戦力外通告されたり、衝突したり、話し合ったりしながら、私はステップを上っていきました。その結果、たどり着いたのが、この円にあるようなフレックスタイムを朝型で利用しての4時半起きの始発通勤。夕方6時には必ず帰宅して4〜5時間家事・育児という生活です」

育児参画をしながら自分の作った亡霊と闘った

 ここで羽生編集長が質問します。
 「普通、そこまで育児参画していると職場で戦力外通告を受けたり、パタハラをされたりするわけですが、りょうたっちさんはどうだったのですか?」
 「パタハラは確かにありましたね」とりょうたっちさん。「それに加えてつらかったのは、第2子が1歳のときの夜泣きです。5時間睡眠の間に5回起こされる生活が1年続きました。でも、授乳でもっと大変な思いをしてきた妻には弱音を吐けない。職場でも誰にも相談できない。どんなに眠くても仕事ではミスはできない。ミスすると『早く帰ってるからだ』と非難されるかも……自分の中に作ったそんな亡霊とも闘っていました。この時期は本当にきつかったです」

 「第3子の妊娠が分かって、『うれしいことはうれしい、でもつらいことはつらい』とポジティブに発信していこうと思い、Twitterを始めました。すると、つらい思いをつぶやいている人や、つらい思いを話し合える仲間がネット上にはたくさんいたんですよ…。彼らには本当に救われました」

自分の保活は終わっても当事者であり続けると決意

 「今年の春、認可保育園に第3子の入園が決まりました。そのとき保活の当事者は卒業したと思いました。でも、10年後に自分が部長の立場になったときのことを考えてみると、部下の3分の1が女性で、その多くの人が結婚、出産を迎えるという状況で、保育園に入れない世の中のままでいいの? やばいぞ…そう思っていたタイミングで今回の話をいただきました。当事者卒業ではなく、引き続き当事者として、自分の経験を話すことで、誰かの気づきにつなっていればいいな、と思っています」

 

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