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千葉誘拐事件から考える「景色解読力」と「街づくり」

生活・家事

 子どもが犯罪被害に遭わないために親が知っておくべき知識について、地域の安全や犯罪予防を研究する小宮信夫立正大学教授が、実際の事件や事故を基に検証しながら解説する連載。今回は、千葉で起きた誘拐殺人事件を基に、犯罪者から子どもの命を守るにはどうすればいいかを考えていきます。

犯人は「不審者」とは限らない。「人」を見ずに「景色」を見ること

―― 3月24日、千葉県我孫子市で起きた小三女児殺害事件は、顔見知りの男性が容疑者でした。こういった事件を防ぐのは難しいように思いますが、いかがでしょうか。

 防ぐ方法はあると思います。相手を見るのではなく、景色を見ることです。人は嘘をつきますが、景色は嘘をつきませんから。

 今、自分が置かれている状況が安全なのか、それとも危険なのかは、景色が教えてくれます。それを見極めるポイントは、以下の二つ。

・(誰もが/犯人も)入りやすい場所
・(誰からも/犯行が)見えにくい場所

 このような場所は犯罪が起きるリスクが高い場所と考えて間違いありません。たとえ相手が顔見知りであったとしても、声をかけられた場所をよく見て、「ここは危ない場所だ」と判断できれば、犯人にだまされずに済みます。

―― 小宮先生は、今回の事件が起きた場所に行かれたそうですね。

 はい。どこにでもあるような景色ですが、犯罪者が好む要素はありました。

 まず目についたのは、広い空き地です。見通しがいいから、一見「見えやすい場所」にも思えますが、実は「見えにくい場所」なんです

 その理由は、道のそばに家がないということ。かなり離れたところにはありますが、家の窓から道路上の様子が分かる距離ではありません。

 坂道に家が並んでいる場所も気になりました。急勾配の上に土台を作り、その上に家が建っているから、1階が道より高いところにあります。たとえ窓が道路に面していたとしても、そこから道路を見るには少し身を乗り出して見下ろさなければなりません。

次ページ 事件が起きた場所には、犯罪が起きやす...

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