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東大、ハーバードMBAを経て起業した3児の母

子育て・教育

東大、ハーバードMBAを経て起業した3児の母

都会の中学受験より地方の県立高校を希望し、長野県へ移住

首都圏から長野へ 夫婦一致で選択した理由は“教育環境”

藤村美里さん
藤村美里さん

―― 都市部から地方への移住という決断をしたのは、お子さんたちが何歳のときですか?

藻谷 上の子が10歳で小学校4年生、二番目の子が2年生のときです。都市部に住んでいたころ、チャイムの音が聞こえるほど学校の近くに住んでいたのに、長野県に引っ越した後は、通学に歩いて1時間かかる距離。子どもたちは最初、「どうしてこんなところに連れて来られたんだ?」と思っていたようです。わが家の場合は、転勤などではなくて完全に親の自発的な移住でしたからね。

 すぐに馴染めるかどうかは同学年の子たちや本人の個性にも寄るのでしょうね。長男は、学校でもすぐにリーダーシップを取るようになったほど、すぐに受け入れてもらっていましたが、長女は“都会から来た女の子”という感じでもう少し時間が掛かったように感じます。実際は、そんなに都会的な女の子だったわけではないのですが。

 でも、大学生になって再び都市部で暮らし始めた上2人は、「長野で育ててもらえたことをとても感謝している」とはっきり言ってくれました。東京に行っても、自分たちが育った故郷はかけがえのないものだし、大好きだという話もしていますね。

 末の息子は当時3歳、高校生になった彼は、家族の誰よりも生粋の信州人です。3歳で入った保育園から中学校まで、同級生のメンバーはほとんど変わらない中で育ってきているので、高校に入るときに初めて幼馴染達との別れを体験したことになります。それでも、卒業時に「全員で一緒に行ける高校があればいいのに……」と呟いているのを聞いて、「12年間ずっと一緒だったのだからもう充分だろうに、もっと一緒にいたいのか」と驚きました(笑)。

―― 田舎暮らしに憧れがあっても決断するのはなかなか難しいことだと思います。地方に移住した一番の理由というのは何だったのでしょうか?

藻谷 夫婦でたくさん相談して、「二人で子どもの成長に深く関わっていこう」というのが理由でした。結婚した当初から、「子どもが生まれたら都会ではなく田舎で育てよう」という話は出ていたと思います。

 夫は山口県出身なので地方育ちで、私は横浜出身。私は住宅街とはいっても都市部で育っている立場です。私自身、都会の中学受験を経て都心の学校に通いましたが、「子どもたちにはできれば中学受験をさせたくないな」と思っていました。

 夫婦で都市部で暮らしていたときは、私が仕事から帰ってくるような遅い時間帯に、塾から帰っていく子どもたちがたくさんいて。それこそ、息子の同級生くらいの子もいましたね。わが家の息子はもちろん塾には通っていない、“未塾児”です。「勉強で分からないところがあったら、先生か私たち両親に聞きなさい」と話していました。そのほうが最終的な学習能力が付くと考えていたからで、これについては夫も同じでした。

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