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小島慶子「おとう飯」でなく「標準飯」じゃないの?

生活・家事

小島慶子「おとう飯」でなく「標準飯」じゃないの?

内閣府のパパ家事応援ネーミング「おとう飯」に違和感を覚えるわけ

 内閣府男女共同参画局が打ち出した「おとう飯(はん)」てやつ。

 ちょっと長いが説明を引用すると「男性が料理をするに当たっては、知識や技術がなくて自分には作れない、家族のために作る料理は栄養バランスや盛り付けなどに気を使い立派でなければいけない、料理を作ってみたものの家族に不評だったため作るのをやめてしまった等、技術的、心理的ハードルがあると思われます。そこで、これまで料理をしていない、料理をしたことはあるものの作ることをやめてしまったという男性の料理参画への第一歩として、簡単で手間をかけず、多少見た目が悪くても美味しい料理を『おとう飯』と命名しました」。だからお父さんも、家事しようね!とな。

「おとう飯」企画の裏にある心理

 うむ、まずな、その料理へのハードル上げたのは誰ですか。

 料理は愛情とか手料理じゃないと子どもがぐれるとか、台所は主婦の城とか言って手料理幻想を作ってきたのは、今の「お父さん」たちのママたちだよね。それで男もまんまと甘えてきたよね。

 で、今となっては、それで迷惑しているのはだな、男だけではないのだよ。いったいどれほどの女性がこの「手料理が上手くないと人でなし」って呪いで苦しんでいると思うのか。栄養を考えてものを食べるとか、健康に配慮するのは当然だけど(生きるための基礎知識ね)、なんでそこに「手の込んだ手料理だからこそ栄養になる」とかわけのわからん情緒的な物語をのっけるんだ。

 しかもこの度、「おとう飯」キャンペーンで、男だけをその呪いから解放するというではないか。男女共同参画社会を目指すなら、女性も「簡単で手間をかけず、多少見た目が悪」い料理作りに参画させろーい。料理好きな人は、男だろうが女だろうが好きなだけ手間をかけて作ればいい。でも、そうじゃない人にまで、料理は愛情原理主義を押し付けないで欲しいのだよ。共働きがデフォルトの世の中で、この忙しいのに毎食毎食きっちり手の込んだ料理なんか作れるわけないでしょうが。

 だからあれは「おとう飯」じゃなくて、「標準飯(めし)」とネーミングするべきである。

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