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公立中学で成績上位30%の子、共通する「国語力」

子育て・教育

公立中学で成績上位30%の子、共通する「国語力」

周囲に引きずられない学力は小学生時代に身に付ける国語力と体験。ズバリ、家庭ですべき10のこととは?

最重要は「国語力を育てる」こと!

 まず大前提として知っておくべきことは、「学力とは、国語力」だということです。

 大事なので繰り返します。学力は国語力です。

 日本という国で「勉強ができる」ということは、「日本語にたけている」ということです。私はこれを「日本語了解能力(リテラシー)」と呼んでいます。それが、国数英理社すべての基礎になります。

 なぜなら、どの教科でも問題文を正しく読み解き、論理的に思考し、適切な表現ができなければ正解は得られないからです。しかも子どもが将来入学する大学という場は、教師の話を聞き、理解し、文献を読み、論文を書く場です。国語力が低ければ、そのうちのどれもスムーズにできません。理系であっても一連の流れは同じです。

 今、世の中は「国語力」のある人間を求めています。例えば公立中高一貫の試験問題は、ほぼすべてが国語力を問う問題です。大学入試も、推薦入試やAO入試が主流になり、私立大学の入学者の51%を占めています。東大でも推薦入試が始まりました。面接や小論文、エントリーシートの内容が問われるこれらの入試は、まさに国語力を問う試験にほかならないのです。

 しかし、国語力は一朝一夕に身に付くものではありません。中学生になって成績上位をキープできる子は、家庭の中で意識的、無意識的に国語力が育てられている子どもたちだといえるのです。これを読まれた方は、お子さんが何歳であっても、今すぐ国語力をつける家庭教育に取り組んでください。

<国語力をつけるために家庭でしたい10のこと>

1.読書が好きな子にする
 本来「勉強」とは、本を読むことを言います。本を読む力のない人は、どんな勉強もできないと思っていいでしょう。子どもが小さいころから読み聞かせや図書館通いなどを通じて、本の魅力や楽しさを伝えていきましょう。

2.古典を読み聞かせる
 本を選ぶときには、必ず古典を加えてください。古典であるということは、名作であることと同じ意味です。何百年も受け継がれ、人から人に伝えられた本は、それだけで価値があります。幼いときは、昔話や民話でもいいでしょう。

3.古典を音読させる
 音読は言語習得に最適な学習方法です。日本語もしかり。できれば『古事記』『万葉集』『古今和歌集』『竹取物語』『源氏物語』『平家物語』『徒然草』という古典の名作を大声で読みましょう。意味が分からなくても読むうちに理解できてきます。

4.一音一音区切る
 音読でも読み聞かせでも、ペラペラ早口で読んでは意味がありません。一音一音区切って読むのです。「むかしむかし」ではなく、「む・か・し・む・か・し」。これを繰り返すうちに、子どもは日本語の成り立ちそのものを理解します。

5.読書を勉強にしない
 とはいえ、親が読書を強要すると、ほとんどの子は本が嫌いになります。まずは親が本(古典も含めて)を楽しむこと。その姿を見て子どもも「読んでみたい」と思うようになるのです。

6.リビングに本棚を
 大きな本棚を置く必要はありませんが、今読んでいる本や調べもののための図鑑や辞書、地図などを置いておく棚を用意しましょう。両親が読んでいる本も並べ、今読んでいる本を食事時の話題にするのもいいでしょう。

7.読解力がついたら表現力を
 読む力がついたら、それを表現する力をつけていきましょう。話す力、書く力です。ただし、表現力が身に付くのは読解力がある程度ついてからなので、あせらないこと。

8.表現力の基礎は親子の対話
 言語能力は、対話の経験によって磨かれていきます。幼いうちから積極的に子どもと会話し、子どもの言うことをできるだけ黙って聞いてあげてください。この繰り返しが、表現力の基礎をつくるのです。

9.作文力はメモから
 文章力の基礎は、メモです。例えば動物園に行くなどの印象深い体験をしたとき、「動物園に行った」「ゾウが大きかった」など、見たこと、感じたことを自由にメモさせましょう。それが終わったら大人が手を貸し、並べ替えて文章にするのです。「自分は作文が上手だ」と思えるきっかけを作ってあげてください。

10.作文は家族で共有
 文章を書いたら、家族の前で音読させたり、祖父母にファックスしたりして、できるだけみんなで楽しみましょう。時には「嘘の物語」も書かせてみるのも楽しいもの。「面白い!」と思ったら原稿料を渡したっていいと思います。

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