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公立中学で成績上位30%の子、共通する「国語力」

子育て・教育

公立中学で成績上位30%の子、共通する「国語力」

周囲に引きずられない学力は小学生時代に身に付ける国語力と体験。ズバリ、家庭ですべき10のこととは?

 

お金は塾より「体験」に使え!

 国語力をつけることと同じくらい重要なことは、数多くの「体験」をさせるということです。「体験」とは、バーチャルではなくリアルな体験です。自然を実感できる体験です。小学生になったら、どろどろになるまで友だちと遊ぶことです。夢中になって遊ぶ時間や、自然の力に圧倒される感覚が、子どもの好奇心や主体性、集中力、工夫する力、発想力、様々な能力を同時に育てていくのだということを忘れないでください。

 と、私は繰り返し言っていますが多くの人がこう答えます。「そんなことは知っているけれど、都会に住んでいて共働きだと、現実問題難しいんです」と。

 あきれます。身銭を削って子どもを塾に入れることはできても、子どもを自然の中で遊ばせることはできないのですか? 何のために働いてお金を稼いでいるのか、真剣に考えてください。今しかできない子どもの遊びを、ゲームとスナック菓子とYouTubeに預けていいのか、自らに問うてください。

 子どもの発達は、後戻りができません。子ども時代にしなくてはならない体験を、大人になって補完することは決してできないのです。

<自然遊びと体験を増やす7つのこと>

1.近くの公園をフル活用しよう
 私の生息地域である杉並区や武蔵野市周辺には、井の頭公園や善福寺川公園(ともに通称)といった自然公園が点在しています。自転車で行ける範囲です。皆さんの地域にもありますよね。子どもが幼児のうちは、そういう場所に親がちょくちょく連れ出し、鳥や虫や植物を遊びの材料にしながら親子の遊びを楽しみましょう。何時間そこにいても飽きないくらい、子どもは夢中になります。

2.週末は自然の中に出かけよう
 混雑したテーマパークやショッピングモールで週末を過ごすのではなく、自然の中に飛び出していきましょう。自然の中での体験は、人工物の中での体験に比べて子どもの心にヒットする数が格段に多いのです。空、雲、風、星、空気、色、音、香り、すべてが個別の情報として脳に訴えかけてきます。本能に訴える情報が、そこにはあるのです。

3.たき火をしよう
 私が強くおすすめしているのは、たき火です。たき火には驚くほど多くの技術が求められるからです。火をつけるためには枯草がいいとか、まきにするにはどんな木がいいとか、かまどを作るなら石をどう積めばいいとか。これらの技術の習得は、同時に観察力を高め、手先の器用さを育て、結果として「うまくいった」という喜びをもたらします。そして燃える炎を見つめることで、心のおだやかさや豊かさを取り戻すのです。大人にとっても、実り多き時間になるはずです。

4.友達と遊ぼう
 子どもの遊びは試行錯誤の繰り返しです。チャレンジして、失敗して、またチャレンジします。遊びの中で子どもたちは様々な発見をし、創造し、工夫し、能力を勝ち得ます。この経験は将来の勉強や仕事にも生かされるものです。しかし、一人で遊ぶうちは「一人分の試行錯誤」にすぎません。人数が増えれば増えるほど発想は広がります。そして友達の発想を自分のものとして体験できるから、何倍も、何十倍も楽しいのです。

5.脳が活性化するおもちゃと出会う
 29連勝の記録を打ち立てたプロ棋士の藤井聡太さんは、子どものころに立体パズルに熱中していたそうです。「だったらウチも!」と思うのは安易です。その子その子で好きなもの、熱中できるものは違いますから、わが子が集中力を高め、脳が活性化する遊びは何か、親は正しく観察して与える必要があります。そしてそのおもちゃに熱中し、集中が増しているときには、決して邪魔をしないことです。本人がわれに返るまでは、集中できる環境を保ち続けるのが親の仕事です。

6.家族旅行はみんなで計画を
 家族旅行も、子どもにとっては素晴らしい体験になります。小学生くらいになったら、旅行の計画段階から子どもにも参加させましょう。一緒に地図を見て行き先を決め、どういうルートをたどるのかも確認しましょう。夏休み明けの作文に「家族で海に行きました」と書く子と、「西伊豆の堂ヶ島に行きました」と書く子とでは、知識の差は歴然です。主体性も身に付くはずです。

7.家族で文化的な体験を
 時には文化的な体験もさせてください。子どものためのクラシックコンサートや、ミュージカル、博物館や美術館、歌舞伎、寄席……。親が好きなもの、興味のあるものでかまいません。家族でその時間を楽しみ、家に戻ってきてからの話題にしてください。それが子どもの心に芸術の種をまいていくのです。

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