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東大卒パパ 大企業で2年育休を取り、そして主夫に

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東大卒パパ 大企業で2年育休を取り、そして主夫に

「秘密結社主夫の友」CEOの堀込泰三さん(上)「家族が一番」というぶれない軸、会社を辞めて米国駐在の妻の元へ

自分で好きなことを見つけられる子どもに

── 大企業を辞めて主夫になったことで今、後悔していることなどありますか?

堀込 それはないですね。本当に主夫になって良かったなあ、と思います。30歳になる直前に長男が生まれて、それからの30代の10年間は本当に楽しませてもらいましたから。ただ、40歳になった今、新たなステージを迎えたのかなと感じていますし、この先をちゃんと考えないとダメだなとは思います。でも、この10年間すごく楽しかったので、後悔はみじんもないですね。

 楽しませてもらったというのは、何と言っても毎年夏に敢行してきた丸々1カ月の旅行です。息子2人と1カ月間、旅行に出かけるんです。途中で妻も合流しますが、丸々1カ月、毎年、沖縄に行っています。ホテルだと高いので、民宿やゲストハウスなどを2~3泊しながら転々とする感じです。時には、宿に泊まらずキャンプをすることもあります。

 今までに5回ほど夏旅行をしてきたのですが、去年は色々調べてみたところ、香港経由で石垣島に行くと航空券が安かったので、海外も経験させることができました。この旅を始めるキッカケは、次男が生まれたときにお兄ちゃんのほうが赤ちゃん返りが激しくなったからです。だったら、タップリ、僕と弟と3人で過ごす時間を作ろうということで始めました。

 とはいえ、それは大義名分で、実は僕が自由気ままな旅をしたかっただけなんですけどね(笑)。何も決めずにフラフラしたいっていう。それを子連れでやっちゃえばいいんじゃないかなあ、と。まだ次男は生まれたばかりで小さいので手が掛かる。それで、家のなかで育児を1人で悶々とするのではなく、場所を変えてもいいだろうし、それで気分も変わるからいいんじゃないかと。それでやってみたら、本当に良かった。

 翻訳の仕事はパソコンさえあればどこでもできますから、子ども2人が遊んでいるときとか、寝静まった後に仕事もこなすという感じです。とはいえ、自宅で仕事するときほど根を詰めてやっているわけではないし、とにかく楽しい。これが普段の生活のモチベーションにもつながっているところもありますね。

── ちなみに、その毎年の父子旅行はご自身の子育て観とリンクするようなところもありますか?

堀込 とにかく、子どもの意志を尊重するようにしていて、親の価値観を子どもに押しつけないようにしようと心がけています。まだ小さい時期は勉強よりも、自分がそうだったように、いろんな自然体験といいますか、なるべくたくさんの原体験をさせてやりたいと思っているんですよね。

 例えば、長男は気候に関する勉強なども始まるのですが、そのことを既に沖縄旅行で遊びながら、風を体で感じてもう知っているわけですよ。それが勉強するときに補強できる材料になれば、こんなに強いことってないなと思うんですよね。

 単に暗記するだけでなく、体験して感じたことが勉強につながっていければいい。そういう意味では、長男が塾に行きたいと言い出したときには反対していたんですよね。それでも自分の意志を曲げなかったし、今は楽しそうに通っているからいいのかなって。

 結局は、自分が父親にしてもらったことを僕もしているということですよね。僕は幼いころに海や山など、父親にたくさん連れて行ってもらいましたし、勉強しろなんて言われたこともほとんどなかったですから。

 自分の経験からして一番大事にしているのは、「好きなことを自分で見つけられるようになってほしい」ということ。“勉強がデキる子”になることよりも、「自分で好きなことを見つけられる」ようにいろんな体験をさせてあげたいなあっていうのがありますね。

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