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アウトソーシング費用は共働き家庭の必要経費

生活・家事

アウトソーシング費用は共働き家庭の必要経費

“りんだ先生”こと林田香織さんとファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんの対談後編。家事や育児のアウトソーシングを夫に納得させる秘訣とは

 ママ一人に育児、家事の負担がかかってしまう“ワンオペ”解消に向けたノウハウとして、様々なリソースと連携したマルチオペレーション型の「マルオペ育児」へのシフトを提案する本連載。今回のテーマは「家計」です。

 前回に引き続き、ファイナンシャルプランナー(FP)でハートマネー代表の氏家祥美さんに「マルオペ育児と家計」についてお話を伺います。前回は「幸福度の高い家計作りには夫婦で価値観を共有すること」「妻が仕事を続けることの長期的にみた場合のメリット」などについて教えてもらいました。今回はアウトソーシングにかける費用の割合や夫婦でお金をどう負担していくかについて具体的に聞いていきます。キーワードは「余裕を作るための経費」「教育費はゴールから」です。

まずは家計の“見える化”を

林田香織さん(以下、敬称略) 家事代行サービスなどのアウトソーシングを利用する際は、妻が自ら手配して、費用も妻の収入の範囲内で支払って、夫にも「私の収入の範囲内だから文句言わないでね」となる傾向があります。そこを「夫婦共通の理解」とするためには、氏家さんのようなFPさんなど第三者に相談するのがよいでしょうか?

氏家祥美さん(以下、敬称略) それでいいと思いますが、FPも色々な考え方をする人がいるので、まずはその人がHPや本などで発信している情報を見て、自分たちの考え方に近い人を探したほうがいいですね。家計の収支のバランスなどを明らかにしながら、落としどころを考えてくれると思います。

 また、家計状況を“見える化”した結果、夫の稼ぎが家計の大半を担っていると思い込んでいた場合でも、実は妻が半分近くを負担していたことが分かったりします。そうすると妻の離職を検討していた夫婦でも、夫のほうから妻に仕事を続けてほしいとお願いしたりすることもあります。

林田 わが家もそんな感じでした。家計は私が主に管理しているので、私がどれだけ家計を負担しているのか、夫は知らなかったみたいです。

氏家 家計は住宅費や教育費のような分かりやすい固定費以外にも、様々な流動費があります。それらをすべて“見える化”すれば、お互いの家計貢献度が見えてくるんです。でも妻が家計をすべて管理して、自分の収入からアウトソーシング費を出していると、夫からは妻の貢献が見えないですよね。

林田 かつては夫が稼得役割を担う家庭が大半でしたが、これからは夫婦で稼得役割を担っていかなくてはいけません。現状では、妻が働いていても、基本的な家計は相変わらず夫の収入でやりくりしていて、妻の収入がブラックボックスになっているケースもある気がします。

氏家 夫婦でフェアな関係を保つためには、収入に照らし合わせて家計を担うことが大切です。例えば、夫婦の収入の比率が3対2なら、家計も3対2で担い、貯金も同様にする。家計負担の分け方は、一つの口座に二人ともお金を入れる方法でも、夫は住宅費、妻は教育費のように分担するやり方でもいいと思います。

 ただ家計簿を共有するなど何らかの形で“見える化”し、相手がどれだけ負担しているかをお互い認識しておく。そして、基本となる負担以外のお金は、それぞれが自由に使っていいとする。そうすれば、夫婦共に納得してやっていけると思います。

林田 「夫婦で家計の状況を共有する」ことが出発点になるわけですね。仮に妻のほうが家計貢献度は低かったとしても、どれだけ担っているのかきちんと知ってもらうことが必要なんですね。感情論で「大変だから家事を手伝って」とか「私が大変だからアウトソーシングする」だけだと納得しない夫も、妻がどれだけ家計に貢献しているか、数字を示して論理的に話せば理解してもらえそうです。

林田香織さん(左)と氏家祥美さん(右)
林田香織さん(左)と氏家祥美さん(右)

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