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娘のためにトライリンガル教育のスクール創った理由

竹内薫さんインタビュー(上)2045年に向けて日本語、英語、プログラミング言語は必須。AIと共存できる大人に育てたい!

横浜にあるYES International Schoolは、日本語、英語、そしてプログラミング言語で教えるトライリンガル教育のフリースクール。名称に「インター」とついていますが、単に英語で授業をする学校ではありません。創設者で学校長の竹内薫さんは、科学者であり、サイエンス小説の作家であり、また小学校1年生の女の子の父親でもあります。娘の将来を考えたら、日本の小学校教育やインターナショナルスクールでは満足できない!と、このスクールを創ってしまったのです。もちろん、娘のためだけではありません。現在の公教育に危機感を抱く竹内さんは、今の小学生が大人になる未来で、自分がしたい仕事ができる人になるためにはどんなことが必要なのかを考えた末、開校したのだそう。「日経DUAL」では、3回に分けてYES International School開校の理由や授業の様子、英語の早期教育についてレポートします。今回は竹内さんに開校の目的をお聞きしました。

【YESインターナショナルスクール学校長 竹内薫さんインタビュー】
(上)娘のためにトライリンガル教育のスクール創った理由←今回はココ!
(中)“英語で算数を考える子”を育てる小学校の教育
(下)「バイリンガル教育は赤ちゃん時代から」の真偽

竹内 薫
東京大学教養学部教養学科(専攻:科学史・科学哲学)、東京大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(専攻:高エネルギー物理学理論)。理学博士(Ph.D.)。大学院を修了後、サイエンス作家として活動。物理学の解説書や科学評論を中心に100冊を超える著作物を刊行。物理、数学、脳、宇宙など、幅広い科学ジャンルで発信を続ける。また、現在NHK Eテレ「サイエンスZERO」のナビゲーターをはじめ、テレビ、ラジオ、講演など執筆以外にも多方面で精力的な活動を続けている。

2045年、人工知能にはできない仕事、それが「考えること」

 今の小学生が働き盛りとなる2045年には、コンピューターが人間の知能を超えると予測されています。コンピューター、つまり人工知能=AI(Artificial Intelligence)が人に代わって仕事をすることになり、多くの人が職を失うと予測されているのが2045年問題です。AIは、超高速で情報処理ができます。データ入力作業などの単純作業のスピードは、今の時点で既に人間はAIに勝てません。データを数値化できるだけでなく、さらに分析まで、人間を超えたスピードでこなすのがAIです。単純作業だけの仕事は人間がしなくてもいい時代がやってくる、いやもう始まっているのです。アメリカでは既にAIによる失業率が上昇しています。今後、世界中にこの波が広がっていくと予測されています。

 では、人間はAIに淘汰されてしまうのかというと、そうではありません。AIにはできない、人間にしかできない仕事があります。それはAIを利用することであり、つまり「考える」ということ。AIには、予想の立たないアクシデントに遭ったときにどう回避するかといったことができません。例えば自動運転装置のように、あらかじめAというパターンの事故が起きそうなときにはこう対応する、といったことをプログラミングしておくことは可能でしょう。でも、そのありとあらゆるパターンを「想像」してプログラムを「創造」することは人間にしかできません。また、感情が伴うこともAIは苦手です。気持ちを「想像」して、対応の仕方を「創造」できるのは、人間だけができる力なのです。「想像」と「創造」、つまりそれは「考える」ということです。

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YESインターナショナルスクール学校長 竹内薫さんインタビュー

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