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「バイリンガル教育は赤ちゃん時代から」の真偽

竹内薫さんインタビュー(下)家庭でできるバイリンガル教育、いつからどう取り組むべき?

日本語なまりの英語でOK! 重要なのは話す内容

 また、親が英語の発音が悪いとダメなのか、ネーティブスピーカーのようにしゃべれるようになるにはどうしたら、ということも時々問われたりします。「ネーティブのように」というのが、「ネーティブのような発音」ということだとしたら、これはあまり意味がない目的でしょう。一方、「数学の問題を英語で考える」というように、思考そのものにその英語を使い、発音もできるように育てたいということなら意味があります。

 生まれながらのイギリス人、アメリカ人でない限り、その国の訛りというものはあるものです。日本人なら日本語訛りの英語でいいのだと思います。むしろ、堂々と日本語訛りの英語で自分の話したいことを話せばいいんです。そうした日本語訛りの英語が世界中でたくさん聞かれるようになるといいですよね。

 重要なのは発音ではなく話す内容です。今、13.6億人が英語を第2言語としてコミュニケーションしている。そういう人たちも、母国語ではないからその国訛りの英語を話しています。それでOKなんです。日産のゴーンさんだって、フランス語訛りの英語を話しますが、「ゴーンさん、英語らしくないからもっと発音をよくしなさい」なんて誰も言わないじゃないですか。言いたいことが伝われば、それでいいんですよ。「私は日本人なんだから、日本語訛りの英語ですよ」って開き直ったらいい。世界中の人たちが、ドイツ語訛り、フランス語訛り、中国語訛りの英語を使ってコミュニケーションしているのです。

 先ほど話したように、お手本の音声(インプット)と自分の音声(アウトプット)を録音して聞き比べることで、誰でも発音はよくなります。それよりも、言いたいこと・伝えたいことをしっかり持っているほうが大切でしょう。

生きる力をつけるために、高校生になったら留学することを勧めたい!

 たくさん聞いて話すことが外国語習得の王道、となると、日常会話すべてが英語の環境で学ぶのが一番です。いくらインターナショナルスクールで日中の会話が英語でも、学校外や家庭では英語を話さなかったら、英語漬けなのは1日の約7割だけということになります。それでは、子ども時代にすべてを英語漬けにしたらいいかというと、今度は母国語がダメになってしまうという問題が生じます。繰り返しになりますが、物事を考えるための言語としての母国語をしっかり持っているということは、自分のアイデンティティーにつながります。だから、YES International Schoolでも日本語の授業には力を入れています。

 そのうえで、高校生以上になってからの海外留学はぜひ勧めたいです。これは語学習得というだけでなく、独り立ちという意味でも。留学期間は最低3カ月、できれば1年以上。新しいことを学ぶにはそのくらいの期間が必要です。留学することで環境の変化にも強くなるし、生きる力がつきます。誰でも環境の変化は嫌なものです。でも、波風が立たない安定した場所では生きる力はつかないのです。残念ながら、人は失敗することからしか学ぶことはできません。失敗してもいい、じゃあ次どうしようかと考えることで進歩するんです。だから、保護されない場所にポーンと冒険に出てみることがプラスになる。

 将来、ぬくぬくと守られている環境がなくなり、全部ロボットがやることになりましたと言われたときに、常に冒険して次の場所を開拓する力があれば、きっと生きていけます。生きる力、考える力があれば、なんでもできると、そう信じています。

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YESインターナショナルスクール学校長 竹内薫さんインタビュー

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