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矢沢心 赤ちゃんは自然にできるものと思っていた

【新連載スタート!】矢沢心さんと魔裟斗さん夫妻が経験した4年に及ぶ不妊治療。若い夫婦から2人目を望むママやパパまで知ってほしい、不妊治療のリアル

結婚したのに授からない……もしかして不妊?

 夫とは、5年間の同棲を経て、2007年に結婚しました。私が25才のときです。「もう、いつ赤ちゃんを授かってもいい」と思い、ピルを飲むのをやめました。それなのに、妊娠しやすくなるといわれた3カ月が過ぎても、妊娠しない。半年経っても授からない。このころ、からだの冷えを改善するために漢方薬を飲み始めましたが、1年待っても、何の兆候もありませんでした。

 周りにもなかなか授からないという友人がいて、「結婚して2年経っても赤ちゃんができないのは不妊らしい」と聞き、「私もそうなのかも!」と思いました。それで、ピルを処方してもらっていた病院に相談してみることにしたのです。そこは不妊治療もしている病院でした。先生は、「(まだ若いから)そんなに急がなくても大丈夫」と言いましたが、まずは人工授精から始めることになりました。

 私は20代半ばでしたし、結婚して1年でしたから、確かに不妊治療を始めたのは早いほうだと思います。でも、「夫の遺伝子を受け継ぐ赤ちゃんが欲しい。そのためにできることがあるなら、早いほうがいい」と思ったのです。

 夫のおじいさんは太平洋戦争で亡くなったそうです。でも、戦争に行く直前に夫のお父さんが生まれていて、そして夫が生まれました。遺伝子って、そうやってつながっていくんだなぁ。私の大事な人である夫も、つないでもらったからこそ、今ここにいてくれるんだなぁ。そう思ったとき、私も夫の遺伝子を残したいと思いました。もしいつか大事な人が亡くなってしまっても、子どもがいれば、その遺伝子は受け継がれて、大事な人の何かはずっと残っていく。だから、残したいと決めたなら早く行動したほうがいい、というのが私の気持ちでした。

 通っていた病院の待合室や診察室には、そこで治療をして授かった赤ちゃんの写真がたくさん貼られていました。「生まれました。先生のおかげです」というような感謝のハガキも貼られていて、「自分もこうなるんだな」「きっとハガキを送っちゃうな」なんて思って、なんだかウキウキしていたのを覚えています。このときの私は、ぼんやりと、「治療さえすれば授かる」と思っていたんですね。それが、まさかあんなに長い闘いの始まりになるなんて、思いもしていませんでした。

(構成/荒木晶子 撮影/鈴木愛子 企画/後藤美葉)

矢沢心

女優・タレント。1981年東京生まれ。1997年デビュー。夫である魔裟斗さんは、日本人初のK-1世界王者として知られる。著書に『ベビ待ちゴコロの支え方』(主婦の友社)など。10月7日に不妊治療セミナーにゲスト出演。詳しくはこちらhttp://www.jineko.net/wordpress/ttc-seminar/asada-amhseminar/
日々の暮らしをつづったオフィシャルブログも人気。「コロコロこころ」https://ameblo.jp/yazawa-shin/

連載バックナンバー

矢沢心と魔裟斗の「諦めない不妊治療」

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