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(1)両立支援セミナーで満足していては企業は変わらない

セミナーを導入するだけでは企業は変わらない

―― イクボスの成果は出ていますか。

塚越 去年ぐらいまでにイクボスセミナーを導入し終えた先進企業も、「ではこの1年でセミナー以外の新しい手を何か打てているか」というと、残念ながら何もできていないという企業も少なくありません。まだまだ過渡期ですね。もともと今日セミナーをして、明日実行して、明後日に成果が出るという性格のものでもないですから。

 セミナーの導入だけでは企業は変わらない。研修なんて、聞いた当日は納得して「私も働き方を変えてみよう」なんて思っても、3日で忘れてしまったりしますよね。セミナーはあくまでもキックオフの位置付けでしかないんです。

 求められているのは、セミナー後の評価やフィードバックといった仕組みです。例えば、セミナーで情報をインプットした上司が職場でイクボス宣言をしたとしたら、2~3カ月後に、部下がアンケートで上司のイクボス宣言が実行されているかどうか評価し、あらかじめ定めたKPIで測定する。そして、部署内でその結果をオープンにする。そんな仕組みを回していかなければ、新しい価値観は組織になかなか定着しません。

 ただここで肝心なのは、組織の「2対6対2」の法則です。社員は、上の2割は放っておいてもちゃんと自分で考えて動けますが、下の2割は会社側がどう働きかけても何もやりません。課題は、平均的な6割をどう上の2割のレベルまで上げていくか、です。そのためには、イクボス宣言して、部下を巻き込んで何か行動したら、その事例を社内報やイントラネットに載せるなどして、「行動した人が褒められる」仕組みを作るべきです。この場合、行動した人が成功しなくてもいいのです。成功事例ばかり取り上げて褒め称えると、失敗を恐れて行動を変革しない人が出てきますから。ですから、とにかく「あのセミナー後、実際に動いているところがあります」と、行動自体を褒めることがポイントです。それを見て、他の6割の人たちも「あ、会社はどうやらこっちに行きたいんだな」と理解する。そしてやっと会社全体の空気が変わっていきます。

 セミナーはあくまで入り口。その後、1~2年間のフォローが用意されていることを事前に伝えておくと、上層部の思いつきや時代的なブームに乗った取り組みではなく、「しっかり計画されている」という安心感が社内で醸成され、俄然取り組みが進みます。

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