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学歴神話・就活の真実 10年後の進路&稼ぎ力

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学歴神話・就活の真実 10年後の進路&稼ぎ力

【今どきの受験&進学総覧 特集】(5)就職に学歴フィルターはいまだ存在? コネが重要な時代!? プロに聞く就活の今・未来

 

ワーキングペアレンツは、学ぶ楽しさに加えて、働く喜びと社会の厳しさ双方を知っているからこそ、わが子の将来を見据えた教育の選択が気になるもの。自身の経験とも照らし合わせながら、「多様性を身に付けるためにあえて公立校に通わせたい」「家計が許す限り、できるだけ良い環境で学ばせたい」「学生時代のうちに海外経験をさせたい」など、各家庭では進路に関する様々な考えを持っているだろう。その考えの先をたどっていくと、最終的には「将来、わが子に幸せな人生を歩んでほしい」という思いにつながるのではないだろうか。将来子どもが好きな仕事に就いて、大きなマネープレッシャーを感じることなく生き生きと働くことは「幸せな人生」を歩む大きな要素の一つだと言える。

では、今の子どもたちが社会人になる10年後、15年後はどんな世の中になっているのだろうか。「AI時代がやってくる!」「実力主義の時代」と騒がれている中、依然就活において学歴は重要なのか?  「今どきの受験&進学総覧 特集」最終回では、学生時代に重視される経験や今後10年を見据えた就職市場の動向、企業に求められる人材の条件について、人材コンサルタントで企業の就職事情に詳しい人材研究所代表 曽和利光さんに聞いてみた。

【今どきの受験&進学総覧 特集】
(1)させたい受験は? 就いてほしい職業は? 読者の声
(2)小・中・高校受験の特徴 わが子に向いているのは?
(3)公立は荒れる?私立は同質? ステレオタイプの真偽

(4)受験&留学にかかるマネー新事情 奨学金は使える?
(5)学歴神話・就活の真実 10年後の進路&稼ぎ力 ←今回はココ!

今の時代に求められるのは学歴か? 人間性か?

 現在30~40代のDUAL世代は、就職活動でインターネットを使うようになり、どんな企業にも手軽にエントリーができ、就活のチャンスが広がった。しかし、その一方でエントリーはしたものの、「企業からのDMが届かないのは学歴フィルターがあるからではないか?」と学歴神話を感じずにはいられない経験もした人がいるかもしれない。21世紀となった今、さらに、わが子が就職を迎える10年後もそうした水面下の動きは変わらないのだろうか?

【Q1】  就職活動において、学歴フィルターは存在する?

【A1】 

● 採用の入り口の部分では、大学によってDMが届かないことなど起こり得る
● 業種によっては有利な学部と不利な学部が存在
● 企業に、学歴よりもダイバーシティーを求める傾向
● 面接は、人間性重視
● 浪人・留学による留年経験は不利にならない

 「確かに、学歴フィルターが全くないわけではありません」

 そう話すのは、企業の就職事情に詳しい曽和さん。

 「ただし、学歴フィルターと学歴の差別では意味合いが異なります。“企業との最初の出会い”というエントリーの部分で、大学、さらには同じ学校でも学部によって、情報が企業から入ってこないということはあり得るでしょう。なぜなら、DMを送るには1件ごとに経費がかかるからです。何万人という不特定多数の学生すべてにDMを送っていては効率が悪く、経費がかかり過ぎてしまう。それは、ビジネスとしては当然の考えです」

 「けれど、企業は学歴だけを見ているわけではありません。各社生き残りが厳しい現代、どんな企業の人事も切実に『自社に良い人材を入れたい』と本気で思っています。そのために各社例外なく、学歴よりもその人自身の人間性や中身自体に比重を置いています。ですから、入り口の段階では確かに学歴が影響する場合があるかもしれませんが、出会えれば学歴自体はあまり関係ありません」

 性差や学部による有利・不利、浪人・留年の“今”も気になるところ。

 「私は約20年前に京都大学教育学部を卒業しましたが、教育学部には来ないけれど、経済・法学部には企業からのアプローチが来たということは実際にありました。業種や会社によるため、一概には言えませんが、大きな流れとして見ると、女性よりも男性、文系よりも理系、文系なら文学部や教育学部よりも法学部や経済学部、理系なら理工学部よりも工学部、農学部よりも情報学部といった傾向は今でもあるかもしれません

 「ただはっきりと言えるのは、業界によって欲しい人材は様々です。今の時代、理系に進むなら大学院まで行かないと就職口がないと思われているようですが、基本的に理系はどんな企業でも需要があります。研究職は院卒が多いけれど、金融やマスコミ業界などでは、院卒よりも大卒のほうが求められています」

 「以前は浪人や留年など、卒業時の年齢が高いと不利と言われていましたが、少子化で大学に入りやすくなり浪人が減少していたり、在学中に留学をする学生が増加したりしているので、今はそれほど問題視されていません」

 「業界によって求められる学力レベルや専門性は異なりますが、今の時代、企業の動きとしては、学歴よりもダイバーシティーを求めている傾向があります。だからこそ、人事はその人の中身をよく見ているのです」

<次のページからの内容>
● コネ回帰の動き!? 最近の就職では、コネが有利に働くって本当?
● 学歴よりも大切な、企業が求める2つの力
● 自己認知力が低い人に起こるデメリットとは
● 学歴=現在までの歩み 企業は大学以前の出身校まで見ている
● 先が見えない時代こそ、失敗を恐れない試行錯誤する力が大事
● みんながしているトップを目指すよりも、みんながしていないトップを目指す

次ページ 企業は良い人材を効率よく見つけたい

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