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児童相談から分かる「ヤバい年齢」、2つのピーク

子育て・教育

児童相談から分かる「ヤバい年齢」、2つのピーク

従順だったわが子がいきなり抵抗し出すとき

今は可愛いわが子も、いずれ荒れる時期がやってくる(たぶん)

 はじめまして。舞田敏彦です。武蔵野大学で教育社会学を研究しています。日経DUALの読者の多くは子育て中のママさん・パパさんでしょう。この連載では統計データを使って,子育てや教育にまつわるDUALな疑問にお答えしていこうと思います。初回は子育てが大変な時期についてです。申すまでもありませんが、子育てには「楽」もあれば「苦」もあります。今は可愛いわが子も、荒れ始める時期がやってきます(もちろん、例外もあります)。それがいつかは、お子さんが大きい方なら経験上お分かりでしょうし、そうでない方も周囲から聞いたり育児書を読んだりと、ある程度の知識はお持ちのことと思います。

 しかし、そうした情報は個人の狭い経験や印象論に止まりがちです。ここでは統計データをもとに、「子育てが大変な時期」についてお話しようと思います。個人の経験は千差万別ですが、統計というのは、誰が見ても同じである客観的な事実です。「ヤバい年齢はいつか」のデータをご覧いただき、子育てへの展望を持っていただければと思います。

 お見せするのは、2012年度間に全国の児童相談所に寄せられた児童相談の件数です。育児に困って持ちかけられた相談の数ですが、相談対象の児童の年齢別に件数を集計した統計がありますので、それをグラフにしてみました(図1)。一口に児童相談といってもいろいろな種類がありますので、種類ごとの内訳も分かるようにしてあります。

 年齢別の児童相談件数をみると、2つのピークがあります。3歳と14歳です。奇しくも発達心理学でいう「第1次反抗期」と「第2次反抗期」に相当します。前者は体を自由に動かせるようになった幼児が親の全面的な支配や干渉に反抗し出す時期です。「イヤ!」という言葉を頻繁に発するようになります。3歳児の相談では、障害を除くと虐待が多くを占めていますが、それまで従順だったわが子がいきなり抵抗し出したことに対する、保護者の戸惑いや葛藤の表われとみられます。

 後者の第2次反抗期は、子どもと大人の中間期(青年期の入り口)にさしかかった子どもが、親からの独立を志向し出すことによります。言うことを聞かないだけでなく、親に暴言を吐く、場合によっては暴力を振うなど、手荒い悪さもしでかすようになります。体も大きくなっていますしね。上記の図をみても、14歳では非行や性格行動に関わる相談の比重が高くなっています。ちなみに文部科学省の統計によると、生徒間暴力や対教師暴力といった暴力行為の件数のピークも14歳です(『児童生徒の問題行動生徒指導上の諸問題に関する調査』)。青年心理学者のホールがいうように、まさに「疾風怒濤の時期」といえるでしょう。

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舞田敏彦のデータで読み解くDUALな疑問

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