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在宅勤務の普及を邪魔するのは、カルチャーの壁

仕事

在宅勤務の普及を邪魔するのは、カルチャーの壁

治部れんげ/「他部署からの嫉妬」「セキュリティー管理が厳しい」……。生産性を高めるために、本当にすべきこととは?

日本でテレワークが普及しないのは、カルチャーの壁が大きいから

 日本でテレワークが普及しないのは、テクノロジーやセキュリティーではなく、カルチャーの壁が大きいです。なぜなら、テクノロジーは進化しており、テレワーク環境はどんどん整っているからです。

 かつて、自宅で書いた原稿の続きを会社で書こうと思ったら、メール添付や本文貼り付けで会社アドレスに送る必要がありました。それを忘れたせいで自宅に戻らなくてはならず、悔しい思いをしたこともあります。今ならそんな面倒なことはしなくても、Dropboxで自宅PCと会社PCを同期させておけば失敗しません。

 この話をするとよく「あなたの仕事は専門性があるから(どこでやっても許される)」とか「仕事の成果が見えやすいから(オフィスにいなくても働いていることは証明できる)」と言われます。

 確かに、そうかもしれません。この記事はある日の午前2時、子どもが寝た後に書いています。署名記事の場合、成果が見えやすいから、いつ、どこでやってもいい。でも、他の仕事はそうはいかない、と。

 本当にそうでしょうか?

 2015年8月末に開かれた、女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(通称:WAW!)には「ワークライフ・マネジメント」をテーマにした分科会がありました。知り合いのオーストラリア人経営者がこの会を傍聴しており、終わった後、こんな感想を述べていました。

  「ITの話ばかり議論していたよ。日本はテクノロジーがあるはずなのに使っていないというのは、本当かい? 今は21世紀だよね。僕はもう60代だけど、ITなしじゃあ仕事にならないよ……」

 無理もありません。私は今、この経営者と一緒に仕事をしていますが、スカイプを使った会議は当たり前。「○月×日△時ごろから、話せる?」とやり取りしたり「この記事、参考になるよ」と送られてきたりするのもメールです。昨年秋から本格的に事業を始めるため、私がどういう形で参加するか相談した際も、「オフィスには、好きなときに来ればいいから」とあっさり。私が、いつ、どこで仕事をしているか、全く気にしていないのです。

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