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ありのままの自分・子ども・夫を認める勇気

生活・家事

ありのままの自分・子ども・夫を認める勇気

似ているようで違う「信頼」と「信用」

 皆さん、こんにちは。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。このコラムでは、アドラー心理学をベースに「自分を<勇気づける>ことの大切さ」と「他者を<勇気づける>ことの素晴らしさ」をお伝えしています。

 よかれと思って、長時間残業したり、夫の世話を焼いたり、子どもの面倒を見たり。そのうち自己犠牲に伴うストレスが限度を超えてついに爆発! そんな経験があるかもしれません。

 今回のコラムも前回に引き続き、2016年4月発売予定の私の著作『アドラー・子育て 親育てシリーズ 第1巻 育自の教科書 ~父母が学べば、子どもは伸びる~』(アルテ刊)でお伝えしている内容を再編して、自己犠牲を伴うことなく、誰かの役に立つことで貢献感・幸福感を感じられることこそが、幸せの本質であることを考えていきたいと思います。

「空気を読まねばならない」と思うことの功罪

 第1回のコラムでもお話しした通り、当コラムの目的は、アドラーが言う【幸せの3条件】を皆さんにお伝えすることです。

 <その1:自己受容>ありのままの自分を認め、自分を信頼できること
 <その2:他者信頼>周りの人達(上司・同僚・夫・子など)も信頼できること
 <その3:他者貢献>自己犠牲を伴うことなく、他者に貢献できること

 前回までのコラムでは、【幸せの3条件】の<その1:自己受容=ありのままの自分を認め、自分を信頼できること>について、アドラー心理学の理論を用いてお話を進めてきました。

 「自分を信頼する」って、実はとっても深い意味を持っています。

 「自分のことを信頼できているかどうか、よく分からない。自分を信頼する方法が知りたい」
 「他者の目、他者からの評価が気になり、自分に自信が持てない」

 このような悩みを抱えて、私のところにカウンセリングに来られる方もたくさんいらっしゃいます。そんなとき、私は「同調圧力からの解放」「承認欲求からの卒業」というお話をします。

 日本社会に通底している「空気を読まねばならない」「皆と同じでなければならない」という無言の「同調圧力」を強く意識し過ぎると「ホントは私、○○って思っているけど、言わないでおこう」という経験を積み重ねることになります。そして、いつの間にか「自分を信頼できなく」なっていくのです。

 一方、こうした社会風土は、相手を気遣う文化や、東日本大震災のときに自然と共有できた「絆(きずな)」の感覚など、日本の良さとも表裏一体の関係にあります。ですから、個人的には「そこそこ、の程度感」が大切だと思っています。

 また、フェイスブックなどSNSでの「いいね!」の数に一喜一憂するような「他者からの承認を求める」傾向も強まっているように感じます。その結果、「他者から認められる」「他者に褒めてもらう」ことが判断基準になってしまい、本来持っている「自分の中の素直な気持ち」を押し殺してしまうような方も増えているようです。

 アドラー心理学が日本で一気にメジャーとなるきっかけをつくったベストセラー『嫌われる勇気』(岸見一郎/古賀史健 ダイヤモンド社)は、まさに現代の日本社会に生きる私達の「他者から嫌われることを極度に恐れていることによる心のモヤモヤ」を言い当てたタイトルだったからこそのヒットだった、ともいえるのではないでしょうか?

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