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「良かったこと」を見つけ、自信を取り戻す

不安を「適正なサイズ」に小さくする「“サイコー”の評価法」

 仕事も子育ても、一生懸命がんばりたいのに、うまくいかずに疲れてしまう。そんなあなたに心理カウンセラーの下園壮太さんがくれる処方箋とは――。

 連載6回目は、子育てと仕事の両立生活の中でどうしても失われがちになる、あなたの「自信」について考えてみましょう。

高いハードルを設定するクセが自信を育てにくくする

 経験を重ねるとともに仕事の重圧が増してきたけれど、なかなか思うように結果を出せていない。子どもがたびたび熱を出し、仕事に全力投球できない。だからといって子育てをしっかりできているかというと、全然そんなふうにも思えない――。こんなふうに、働くお母さんは知らず知らずのうちに、「できていない」ことに思考の照準を合わせ、自信を失いがちな状況にあります。

 今回は、日々、おだやかな心で生きていくためのベースとして大切な役割を果たしている「自信」についてあらためて考えてみましょう。

そもそも「自信」とは何か。ここでは、自信のことを、「物事に対応するときに、自分の力で乗り越えることができるかどうかを見積もるもの」と定義しましょう。

 自信は、「乗り越える対象の難易度の認識」と、「自分の能力への認識」という2つのバランスで構成されます。実は、この「認識」というのがポイントです。客観的なものではなく、人それぞれの認識ですから、個人差があるのです。

 たとえば、客観的に見たときに実力が「5」の人でも、自分の能力を「8」と思っている人もいれば「4」としか見ていない人もいます。また、客観的には難易度が「6」の課題でも、ある人はその課題を「3」ぐらいのレベルで見るかもしれないし、「9」レベルのすごく難しい課題だ、ととらえる人もいます。

 もしも自分の能力を過大評価していても、実際に課題にとりかかると能力が追いつかないために失敗します。すると、次の機会には自分の実力を下方修正し、課題の難易度を上方修正する、というふうに私たちは、つねに自信に関するデータを書き換えながら日々暮らしています。

 ところが、子育て中は、自分がコントロールできないことがどんどん起こります。子どもが急に熱を出したら、自分の能力で対処できると思っていた課題もスムーズに対処できなくなります。通常ならできる難易度の課題でも、連日の寝不足で失敗をする、というようなハプニングが増えてきます。

 そんなときに、「まあ、今は子育て中だし仕方がないかな」と思えればそんなに悩むこともないのですが、がんばりやの人ほど、「つねに自分自身に対して高いハードルを設定しようとする」という心のクセがあります。いくらがんばっても現時点でのパフォーマンスは満足いかないものとなり、課題と自分の能力とのギャップがどんどん大きくなっているように感じ、自信をなくしていくのです。

 ただ、この「ハードルを高くするクセ」は、長年のうちに積み重ねられてきた思考なので、そう簡単に変えていけるものではありません。そんなときに私が「まずは、こんなことをやってみましょう」とお伝えしている簡単なエクササイズが、「サイコーの評価法」というものです。

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