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小島慶子 子育ては人を成長させるのか

子育て・教育

小島慶子 子育ては人を成長させるのか

「もの凄く大変」と「感動的」という矛盾を抱えている育児。そこから私が学んだ衝撃のこと

 ようやく保活が実って、この春から仕事に復帰する人もいるだろう。働きながら子育てをするのは大変だけど、子育て自体がいろんな意味で親を成長させてくれるのも本当だ。

「子どもはすぐに大きくなるよ」は何の救いにもならない!

 子どもたちがまだ二人とも保育園とか小学校低学年だった頃、わたしはよく泣いていた。働くのも育児をするのも、しんどくて。子どもなんてすぐ大きくなるわよって言われても、なんの救いにもならなかった。今日1日が辛くて泣いているのに、数年先に希望を持つなんて無理!

 必死に仕事を終えて保育園に駆けつけて、ダラダラと支度をしてちょろちょろ歩く息子たちを牛追いのように追い立ててなんとか家まで連れ帰ると、手洗いうがいさせて洗濯物をリュックから出して、いっっそいで夕飯の支度をしているというのにママ、ママと横から中断されて、ようやく食卓についたと思ったら小鳥並みの少食で一向に食事が進まず、おしゃべりはまあいいとしてもこぼすわ倒すわで目が離せず、挙句牛乳ばかり飲んで「ブロッコリーいらない」などと言う。

 この時点で相当ストレスがたまって、寝る時間も迫っているというのに、夫が遅い日などは二人をお風呂に入れて、ドライヤーやら歯磨きやら、やっとベッドまでたどり着いたら今度は読み聞かせ、力尽きて一緒に寝落ちして、目が覚めて軽く死にたくなりながら保育園の汚れ物を洗濯機に入れ、狂乱の食卓をノロノロ片付け、足の踏み場もなくなったリビングのおもちゃを這いつくばって拾い集め、積み上がった洗濯物をどうせ明日には汚れ物になると知りながら、ものすごく暗い顔でたたんで引き出しにしまって、なけなしのやる気を絞り出して保育園のノートを書き、もう1ミリも動く気力がなくなってリビングのソファに伸びているところを帰宅した夫が起こしてくれたのに、寝起きの悪さで当たってしまい、ものすごく険悪な雰囲気で深夜のリビングで黙りこくる二人……みたいなことが日常だった。

4年前、おそろしく散らかった子ども部屋で、唯一寝転ぶスペースのある一台のベッドに並んで平然とくつろぐ兄弟。当時9歳と6歳。多分このあと私にブリブリ言われて、喧嘩しながら部屋を片付けたはず・・・。今は一人でもこのベッドに入れないほどのサイズになりましたが、部屋が汚いのは全く変わっていません。
4年前、おそろしく散らかった子ども部屋で、唯一寝転ぶスペースのある一台のベッドに並んで平然とくつろぐ兄弟。当時9歳と6歳。多分このあと私にブリブリ言われて、喧嘩しながら部屋を片付けたはず・・・。今は一人でもこのベッドに入れないほどのサイズになりましたが、部屋が汚いのは全く変わっていません。

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