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キッザニア10年 「いつも子どもが主役」の裏側 

子育て・教育

キッザニア10年 「いつも子どもが主役」の裏側 

職業・社会体験施設「キッザニア(KidZania)」10年(上) 体験が親子の会話を生む 新しい子育てを提案

 こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。「子連れに優しい旅サービス」や「旅育サービス」の開発背景や企業の思いなど、サービスの裏側をご紹介する連載「裏側探検隊」。今回は職業体験ができるDUAL読者にもおなじみの施設「キッザニア」にフォーカスし、上下2本でお届けします。

 今年10周年を迎えるキッザニア東京。私もオープン当初から息子と通い、母親としてサービスを見守ってきた思い出の施設ですが、最近では従来のキッザニアの枠を超えたイベントも多く開催。未就学から中学生のお子さんまで、幅広い年代が楽しみながら将来について考え学べるように進化しています。

 「上」は、キッザニアの10年間にわたる歩みの裏側を、私が不思議だった疑問もひもときながら紹介。「下」は、劇的に変わる未来を生き抜く子ども達のために取り組む新しい施策について、10周年のイベント情報も交えて紹介します。お話は、東京・甲子園のキッザニアを企画・運営するKCJ GROUP 株式会社 取締役 専務執行役員 上林恭一郎氏に伺いました。

<下編はこちら> キッザニア 中学生に将来を考えるきっかけを

主役は子どものキッザニア。10年で変わったこと、変わらないこと

KCJ GROUP 株式会社 取締役 専務執行役員 上林恭一郎氏
KCJ GROUP 株式会社 取締役 専務執行役員 上林恭一郎氏

 キッザニアがオープンしたのは2006年10月。当時5歳の息子を連れて訪れたときに、驚いたことが2つありました。一つはユニークな料金体系。交通機関でも施設でも、子ども料金は大人より安いというのが当たり前の中、キッザニアの「子どもが主役で子どもが一番楽しめるから料金も高い」というシンプルで納得できる理由に、感心したのを覚えています。

 そしてもう一つは、保護者(大人)への対応。職業体験は子どもだけで大人は参加できないのは承知していましたが、開業当初は順番を待つ子どもに手を振ったり、話しかけたりすることがままならず、大人がスタッフに質問をするのもはばかられる雰囲気でした。遠くからわが子の姿を不安交じりで見守っていたのを思い出します。徐々に保護者への対応は緩和され、先日久しぶりに訪れた際には、キッザニアのスタッフから話しかけられてびっくり! キッザニアにとって保護者(大人)はどういった存在なのか? 長年感じていた疑問を聞いてみました。

 「キッザニアは『子どもが主役』ということですべてが子ども中心に構成されています。子どもが自立し、最後まで一人でやりきることで、成功・社会体験を得るという職業体験をテーマにした施設です。キッザニアの中では、子どもも立派な大人です。そのため、名前は『○○くん、○○ちゃん』ではなく、『○○さん』で呼びます。また、必ず丁寧語で話し、一人前の大人として接しています」と上林氏。

 そういった一人前の大人としてがんばっている子どもの傍らに保護者がいるのは、やりにくいだろうことは想像できます。

 「今考えると開業当初は、かなり極端な対応だったと思います。ただ今でこそ『キッザニアとはどんな施設か』を知ってご来場いただいていますが、新しいスタイルを導入し定着させる最初のステップとしては、親御さんの意識改革も必要だったと思っています。最近は、職業体験中は従来通りお子さんの自立を第一にしていますが、それ以外の場面では保護者と適切に関わることを大切にし、対応も随分変えてきました」(上林氏)

キッザニアでは、子どもも一人前の大人として過ごす(バスガイドの職業体験)※
キッザニアでは、子どもも一人前の大人として過ごす(バスガイドの職業体験)※

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