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きょうだいが増えたときのファミリー・ビルディング

子育て・教育

きょうだいが増えたときのファミリー・ビルディング

第一子には十分な対話を、夫婦両方が家事・育児に主体的になる意識も必要

二人目が生まれたら夫婦の両方が「主体的」に動くべし

 子どもが2人以上になったなら、「何でも夫婦で協力する」というぐらい、役割分担はざっくりとしていても構いません。家族が増えると家事・育児の手間も倍、やらなければいけないことも山積みです。ママからパパへ注文を出す場合は、さらに要求が細かくなっていくこともあります。

 「ママがお願いしたことは全部やる」「休みの日の主導権はパパ(=ママは考えない)」というぐらい大きな役割分担にしないと、けんかが絶えなくなる可能性も。上のお子さんの世話はパパにお願いしようと思っても、子どもが「ママがいい!」と言い出して、パパがふてくされてしまう……なんてこともありますよね。 

 子どもが増えると、夫婦の両方が家事・育児に主体的になっていかなければならない関係性に変化します。どちらかの指示を待っていたり、言葉にせず「分かってくれるだろう」と期待だけしていたりすると、コミュニケーションはうまくいきません。お仕事で考えると想像がつくと思いますが、余裕がなくパニックになっているときは、指示すらうまく伝えられなくなることもありますよね。まったくそれと同じ状態が家族というチームの中で起こっているのです。夫婦お互いが子育てに主体的に関わっていく気持ちを大事にしてほしいです。

パパが1日、家事と子育てを全部担当してみる

 男性の育休取得が少しずつですが広がっています。とはいえ、まだまだ少ないのが現状。厚生労働省の調査では、男性の育休取得率はわずか2.65%という低い水準です。しかしこれでも過去最高の数字だそう(2015年度雇用均等基本調査より)。

 男性の育休取得が少しでも進むことは喜ぶべきことです。でも、「出産前にこそ、1日でもいいからパパに家事と第一子の子育てを主体的にやってみてほしい」と多くのママ達は思っているのではないでしょうか。そこで、二人目出産の前に、ぜひ試していただきたいことがあります。それは、パパが子育てと家事の両方を1日中、全部ひとりでやってみるという“シミュレーション”です。

 「自分がやらなきゃ!」と、率先してやる意識があるパパと、「言われたことだけをやればいい」と思っているパパ、何をしていいか分からずなかなかイメージがわかないパパ……と、人によって家事と子育ての関わり方は様々。人は想像だけでは限界がありますが、経験した途端、意識が大きく変わる男性が多いように感じます。

 パパにとっても、ある程度家庭のことを理解して第二子出産を迎えられれば安心ではないでしょうか。ママが産後の寝不足で機嫌が悪いときに、イライラしながら家事や子育てをひとりでするという結果にもならずに済みます。これ、本当にオススメしたいです!

 家族が増えたことに慣れるには、約3カ月かかると思っていてください。それまでは焦らずに、まずは家族が健康で毎日過ごせることで幸せだという意識で十分だと思います。お兄ちゃん、お姉ちゃんになるにも、そして、パパやママが「2人のパパやママ」になるのにも機が熟す時が必要なのだということを、心の隅にでも置いていてくださいね。

(1~2ページのイメージカット/鈴木愛子)

山本 直美

山本 直美

チャイルド・ファミリーコンサルタント。株式会社アイ・エス・シー代表。NPO法人子育て学協会会長。1967年生まれ。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。幼稚園教諭を経て、大手託児施設の立ち上げに参画。95年にアイ・エス・シーを設立、自らの教育理念実践の場として保護者と子どものための教室『リトルパルズ』を開設、現在東京・名古屋で「ウィズブック保育園」を開設、運営し、独自の教育プログラムや保護者向けの子育てに関する学びを提供している。2008年にはこれまで研究・実践してきた理論・プログラム普及のため、NPO法人子育て学協会を設立、キッザニアのプログラム監修や子育て支援のプログラム提供などの実績がある。同協会では、子育て中のパパ・ママ向けに「子育てを通じて大人も育つ」、“育ち合う家族”をつくっていくための「子育て学講座」(キッズデザイン賞受賞)を開催中。子育てを一生懸命頑張っておられるパパ・ママへ山本からのメッセージ 「山本直美のかぞく応援メルマガ」を配信中。著書に『デキるパパは子どもを伸ばす』(東京書籍)、『子どものココロとアタマを育む 毎日7分、絵本レッスン』(日東書院本社)、『自走できる部下の育て方』(学研)など

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