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就学前の幼児が挑む小学校受験とはどんな試験なの?

アンテナ・プレスクール校長・石井至(2)/小学校受験の合否の分かれ目は、先生の指示をよく聞き、理解できるかどうか

近年、共働き家庭で小学校受験を目指す家庭が増えています。その背景には、公立小学校に対する不安視や小学校受験に対する見方が変わったことなどが挙げられます(前回記事「私が『小学校は5流でも私立に行け』と言う理由」を参照)。

では、就学前のわずか5~6歳の子どもが挑む小学校受験とは、一体どんな内容のものなのでしょうか? 前回に続き、小学校受験に詳しい幼児教室アンテナ・プレスクール(東京都渋谷区)校長の石井至さんにお伺いしました。

ペーパーテストでひらがなを読ませる小学校は少数派

 「小学校受験は、ひらがなをまだ習得していない幼児を対象にした試験なので、いわゆる中学受験のように学力を測るものではありません。中にはペーパーテストで、ひらがなを読ませる私立小学校もありますが、それはとてもまれなケースです」

 では、どんな試験で合否が決められるのでしょうか? 一般的には次のような内容になっています。

① ペーパーテスト
② 絵画工作
③ 行動観察
④ 運動

 石井さんにそれぞれについて、詳しく説明してもらいましょう。

① ペーパーテスト

 これは、いわゆる筆記テスト。でも、問題用紙に文字は書かれていません。先生の言葉による指示を聞きながら、問題用紙に描かれた絵を見て答えるパターンが主流です。数を数えたり、どちらが多いかを比較したりする「数量」の問題。同じ図形を探したり、足りない線を足したり、展開図を探したりする「図形」の問題。動物や物が描かれた絵を見ながらしりとりをさせたり、3文字の名前の物を答えさせたりする「言語」の問題。季節ごとの行事が描かれた絵などから仲間外れを探すなど、生活常識を問う「常識」の問題などがあります。

 また、あるお話を聞き、その内容について答えたり、話の展開から季節を推測したり、数を計算したりする「記憶」の問題も、ペーパーテストに含まれる場合があります。

② 絵画工作

 あるテーマに沿った絵を描かせます。例えば、「大人になったらどんな人になり、何をしたいですか?」という問題であれば、「大人になった自分」と「何かをしている自分」を想像し、描かなければなりません。質問は先生が口頭で伝えるので、よく聞くことが大事です。先生が指示したものを描くことに加え、創造力や発想力が求められます。

 慶應幼稚舎の絵画の問題は、非常に難解なことで知られています。例えば、2011年度の女子1日目に出題された絵画の問題は次ページのような感じです。題材は、タロウくんが遠足に行くときの話でした。

画像はイメージです(撮影/鈴木愛子)
画像はイメージです(撮影/鈴木愛子)

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