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人気漫画家対談「夫婦の家事分担は永遠の課題」

水谷さるころ×田房永子対談(前編)/「言語化してきっちり家事分担する」派 vs 「あえて言葉にしない」派

「生活費を負担するのが怖い」「養ってもらうほうが怖い」

田房 私は自分の稼ぎの中から生活費を負担することに恐怖があったけど、「家事能力はお金で解決できるんだ」と強烈に思いました。

 家事が好きじゃない私にとっては、ものすごく「ラク」になりました。子どもの頃から、「男の人は家族のために一生仕事を続けなければいけない」っていう前提みたいなのが世の中にあるって感じてて、男って大変だなあ、と思ってたけど、「この『ラク』が前提にある男っていいよな!」と思いました。自分が、夫にキレたり自己嫌悪したり妄想に頭をやられたりしながら、5~6年かかってやっと作り上げた環境を、男って結婚時にGETできるんだな、いいよな、みたいな。

水谷 たまに髪結いの亭主になりたいとか、「稼ぎのいい奥さんに養われたい」という男性もいますけどね。というか、私はそういうタイプの男性じゃないと相性が悪いっていうのもあるとは思うんですけど。働いてはいるけど、「ガンガンお金を稼ぐぜ!」みたいな上昇志向の人とは付き合ってこなかったのかも。

 刷り込みに関して言えば、一度目の結婚では私は家計も負担していたのに、「結婚したんだから、私は家事も完璧にできなきゃダメ」と思っていましたね。田房さんは「生活費を自分で出すのが怖い」って言っていましたけど、私の本心は養ってもらうほうが怖いんですよ。

田房 なるほど。私も今は養ってもらうのが怖い、っていうの分かります。自由がなくなるっていうか、また自分が「これだけ出していただいてるんだから、私がここまでやらなければ」とか思って自分を勝手に追い詰めたり、夫の挙動に勝手に悪意を感じたり、あの生活に戻るかもと思うと恐怖です。やっぱり未だに母や祖母や世間から刷り込まれた「家事は女がやるもの」っていう呪いがかかっているのかも。

水谷 私は男の人どころか、なぜか親に養われているということもずっと怖かったんですよ。親は欲しいモノがあるなら何でも買ってくれるし、何も困るようなことはなかったんですけど、なぜか高校生の頃からアルバイトをして「好きな物は自分で稼いだお金で買いたい」って思ってました。早く仕事して自立したいと思っていて、20歳でフリーランスで働き始め仕事場が必要で家を出たんですけど、こつこつ貯めたお金で自分の仕事道具もそろえたし、引っ越し資金も出しました。

 自分のことを自分でできないことが昔からなぜか怖くて。世間ではお財布を一つにして互いの稼ぎを共有する夫婦が多いようですが、私は相手に自分がいくら稼いでいるかをアバウトにしか言わないし、相手の稼ぎのことも聞きません。

田房 私も言わない派です。向こうのもなるべく知りたくないなって思う。年度末とか保育園の書類提出とかの時にだいたい分かっちゃいますけど……。

『結婚さえできればいいいと思っていたけど』水谷さるころ著より
『結婚さえできればいいいと思っていたけど』水谷さるころ著より

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