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人気漫画家対談「夫婦の家事分担は永遠の課題」

水谷さるころ×田房永子対談(前編)/「言語化してきっちり家事分担する」派 vs 「あえて言葉にしない」派

相手に何かしてほしいときは、お互いの期待値を話し合う

水谷 結婚生活というのは互いの事情をオープンにして把握し合うというのが一般的だと思うのですが、私はやはりあくまでも「個」でいたい。元々そういう考えの人間なのに、最初の結婚では結婚したとたん“普通”に囚われすぎて失敗してしまったんですよね。私自身がけっこうお節介というか、人にあーだこーだ言ってしまうタイプなんですよ。勝手に先回りして不安になったり。最初の結婚の時は「結婚したんだから」ってことにこだわりすぎて、元夫の問題をまるで自分の問題みたいに考えたりしてました。「私たち『運命共同体』でしょ、お願いだから失敗しないでよね!」みたいな感じで。

 そのうえで養ってもらう気なんてさらさらないのに、母親が家事をしっかりやっていたのを「あれが正しい」「女は家事はできて当たり前」と思い込んでました。ただ「親の結婚生活の踏襲」だけでなくて、「結婚にメリットが見いだせない」男性と結婚するにあたり、「家事で釣った」と思っていたのもあります。「家事はやるから結婚してよ」みたいな。で、実際やってみたら「愛があればなんでもできるというのは思い上がりだった」ってなっちゃった。

『結婚さえできればいいいと思っていたけど』水谷さるころ著より
『結婚さえできればいいいと思っていたけど』水谷さるころ著より

水谷 「結婚したんだから、相手の問題も自分の問題」と思いすぎたのも、「結婚したんだから家事はしないと 恥ずかしい」と思い込んでたのも、今思えば「なんでそう思ってたんだろう」って感じなんですけど。離婚後、3年間一人で反省したうえで、「もう 失敗しないぞ」という気持ちで36歳で再婚する時は「事実婚」にしました。今度こそ相手に対して何かをしてほしいと思ったときに、「何でしてくれないの?」と思わなくてすむように、お互いの期待値の設定を常に話し合いで決めるようになったんです。

田房 すごい! さるころさんは、いつも論理的に夫婦それぞれの望みを、互いに言葉で刷り合わせて一致させているんだね。うちは言葉にできなくて、「どっちが何をやる」っていう境界線みたいなものがいつもモア~ッとしてます。

水谷 夫は「女性って言語化せずに相手に『察してほしい』と要求して勝手にキレるよね!」って考えだったんですけど。いざ一緒に暮らしてみたら「夫自身がそういうところ、すごいあるじゃん!」ってなって。こちらとしては突然不機嫌になられたり、何にキレているのか分からないという状況が一番怖いんですよ。「今、何に怒ってるのか、言語化してみようか」という話をして……最初のうちはわが家も毎回カウンセリングみたいでしたね。言語化すると「憑き物が落ちる」んですよ。問題が具体的になって解決策が出せる。後は解決に向けてお互い頑張る、みたいな。

田房 うちは「言葉にしないバージョン」でやってきて、今はかなり平和に家事分担ができていると思うけど、そこまではとにかく私がキレたり、家出をしたり、大変でした。一度、家事分担を逆転させることを試みた時は夫婦仲が悪化しました。

水谷 逆転?

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