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年中無休男からイクボスへ変身した三重県知事

前年比88.2%増の予算でを少子化対策に挑む三重県の本気の育児支援とは?

メッセージ発信&ツール開発で男性の育休取得率は全国平均の約10倍に

 働く環境の面でも、男性が育児にもっと参加しやすい風土づくりを積極的に進めます。具体的には、男性の育児休暇取得率を上げることが急務です。

 そのためには、まずは三重県庁がそのモデルケースになるべく、私は組織の長として全部局長に「男性の育児休業取得率10%目標を掲げよ」と伝達しました。“メッセージの発信”に加え、“ツールの開発“も行っています。例えば、産育休取得予定者と所属長が面談する際に使える「育児参画計画書」。


上は「次世代育成に関する各種制度早見表」。男女それぞれが利用できる制度がどのタイミングであるのか、まとまっている。下は「育児参画計画書」。休暇取得予定のカレンダーの下には考慮してほしい事項(職員)と考慮する事項(所属長)

 本人または配偶者の出産予定日、育休取得予定期間、復帰のタイミングなど書き込みながら互いにコンセンサスを得られるシートをオリジナルで作成し、導入しました。風土を改革するには、強力なトップメッセージと共に、具体的な仕組み作りが不可欠ですからね。

 結果も上々で、平成25年度の三重県庁内の同取得率は13.04%を達成することができました。全国平均が1.89%ですから約10倍の成果を出せたということです。

 さらに、今年度からは産育休取得者と所属長が節目ごとに計4回の面談を実施する取り組みを始めたほか、職員の子どもたちを県庁に招待する「こども参観」の機会も作る予定です。

 また、管理職の配置にあたっては、子育てなどを行う職員の仕事と家庭の両立を支援し、応援、サポートし合う職場環境づくりに取り組む姿勢を重視する「育(イク)ボス」も推進していきます(「イクボス」について詳しくはこちら)。こういった取り組みを「三重モデル」として、全国に発信していきたいと思います。

 こうやって知事の私が本気で取り組む姿勢を見せることで、職員の中にも「家族を大切にするのが当たり前」という雰囲気を高めていけると思いますし、それが県民の家族を大切にする施策に直結すると考えています。

 とはいっても、私も最初からこのような考えを持てていたかと言うと、決してそうではありませんでした。

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