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子育て・教育

連れ去りや犯罪被害、子どもと一緒に学ぶべきこと

犯罪者が子どもに接触する機会をなくすため、親ができること

 誘拐や殺人、性犯罪などで、子どもが被害者になってしまうことがあります。子どもを犯罪被害から守るために、親は何をすればいいでしょうか。この特集では、危機管理アドバイザーの国崎信江さんと、千葉大学教育学部教授の藤川大祐さんにお話を伺いながら、親と子どもが一緒に取り組める犯罪防止対策について考えていきます。

  大人に比べると、子どもの成長はあっという間。行動範囲も日々広がっていきます。それに伴い、新たな危険が出てくる可能性があります。どうすれば子どもが危険な目に遭わずに済むかということは、子どもを持つDUAL世代にとってぜひ知っておきたい知識です。

 「子どもが被害者となる事件がここ近年目立ってきています。未就学児が性犯罪の被害者になってしまう事件も後を絶ちません。ときには0歳でも児童ポルノの被害に遭うことも」というのは、危機管理アドバイザーの国崎信江さん。今回は、国崎さんに事件の現状と対策について聞きました。

連れ去り事件の背後に潜む社会状況

────最近の事件の傾向が変わってきているそうですが。

 未就学児を含む子どもが性被害に遭う事件が後を絶たないことについて、男性が好む女性像が変わってきていることも背景にあるのかもしれません。成熟した女性よりも少女のような愛らしい女性を好む傾向にあると考えられるのは、近年のアニメの傾向を見れば明らかです。過去のアニメを例にすると、たとえば『ルパン三世』の峰不二子や『キューティーハニー』の主人公のように、ヒロインは体型も言動も成熟した女性が魅力的に描かれていました。しかし、近年の男性を読者の対象とする漫画やアニメにおいて、ヒロインが幼顔で少女のような体形であり、かわいらしさを強調した声や表現が受け入れられています。

 通常は、恋愛対象の女性と漫画やアニメの女性を切り離して理想の女性観念を持つのですが、まれに仮想空間の女性に愛しさを抱き、現実の世界でも同じ女性を求めようとする人もいます。現実空間においてそのような女性に近いのがアイドルです。アニメからそのまま飛び出したような髪形や服装で歌い踊るアイドルに対して、自分の理想を重ねてしまうことがあります。ジュニアアイドルが人気なのもその影響かもしれません。

 小学生や中学生などのジュニアアイドルの写真集やDVDが多く販売されていて、それらを購入する人の中にはその少女たちを恋愛の対象と見ている人もいるかもしれません。もしそのように小学生や中学生の子どもを性的な意味でかわいいと感じている人が近所で好みの少女を見つけたら、どのような感情を抱くのか、それが懸念されます。

 世界中で書籍、雑誌、インターネットなどを通じた児童ポルノの問題が深刻化するなかで、こうした社会状況を踏まえて被害防止対策を考えていくことが求められています。


ご自身も実生活で三人の子どもをもつ国崎信江さん

──子ども側にも昔と比べて変化はあるのでしょうか。

 あります。一番わかりやすいのが子どものファッションの変化です。アイドルの低年齢化に伴い、女の子のファッション志向も変わってきているんです。最近の子ども服を見ると、大人顔負けのデザインですよね。特に女の子は、自分のファッションに深い関心を示しています。最近では、お小遣いで服やバッグを買う女の子も少なくありません。

──子どもの買い物と言えばマンガやお菓子といったイメージを持っていました。

 今はそうとは限らないのです。洋服やバッグは高価ですから、お小遣いだけでは足りなくなり、「もっとお金が欲しい」と思うようになります。この「お金が欲しい、モデルやアイドルになりたい、近づきたい、かわいくなりたい」という気持ちを利用し、彼らは狙うのです。

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