スマホ版サイトを見る

働くママ&パパに役立つノウハウ情報サイト

日経DUAL

「怪しい人に気をつけて」が子どもを危険に巻き込む

子育て・教育

「怪しい人に気をつけて」が子どもを危険に巻き込む

犯罪被害に遭わないためには、犯罪者が現れる場所を予測すること

今日から始めよう、小宮式防犯訓練

 これまでの話で、
(1) 犯罪者(不審者)は見た目では分からない
(2) 犯罪者が目の前に現れた後では遅い
(3) 犯罪者が現れる場所を予測できれば危険が避けられる
(4) 犯罪者が現れる場所には2つの特徴がある
 ということを説明してきました。

 それでは次に、犯罪者が現れる場所を見極める訓練方法を考えていきましょう。犯罪者が現れる場所の特徴は、(1)入りやすく、(2)見えにくい場所ということも、既にお話ししています。


公園では、周りにフェンスがあるか、周囲の家の窓はどちらをむいているかなどを確認する。上のイラストの場合、どちらの公園もアパートの窓がむいているが、Aのほうがより安全。Bの窓は小さすぎて、あまり監視性が高いとはいえないからだ(イラスト/三井俊之)

 「入りやすく」「見えにくい」という2つの特徴を見極める力をつけるには、実際にさまざまな場所に足を運び、その場所に行って、周りの景色をよく見ることです。そして、その場所が「入りやすいか入りにくいか」「見えやすいか見えにくいか」を考えます。そういう訓練を繰り返すことにより、危険な場所を見極めるコツがつかめるはず。そうすれば犯罪者と出会う確率をぐんと下げることができます。

一日目 家の周りを歩き、景色をよく見てみよう

 では早速、始めてみましょう。まず、お子さんと一緒に家の周りを歩いてみてください。そのとき、以下のポイントを話しながら、じっくり景色を見て考えてください。

・入っていくのに邪魔なものがあるかどうか
・入っていくのが目立つかどうか
・誰かにどこからか見られている感じがするかどうか
・悪いことをしたら、どこからともなく誰かが怒って出てきそうかどうか
・ゴミや落書きがなく、きれいな場所かどうか

 これらのポイントがNOであればあるほど、そこは「入りやすく見えにくい場所」です。つまり、避けるべき場所、警戒すべき場所になるのです。

(取材・文/井上真花)

小宮信夫

小宮信夫

こみや・のぶお 立正大学文学部教授。社会学博士。日本人として初めて英国ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科を修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省法務総合研究所などを経て現職。「地域安全マップ」の考案者。警察庁「持続可能な安全・安心まちづくりの推進方策に係る調査研究会」座長、東京都「非行防止・犯罪の被害防止教育の内容を考える委員会」座長などを歴任。代表的著作は『写真でわかる世界の防犯 ――遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館)。趣味・嗜好は、旅行、映画・テレビドラマ、落語、音楽(バラード系)、スポーツ(ラグビー、サッカー、野球、オリンピック)、アイスクリーム。公式サイトは「小宮信夫の犯罪学の部屋」。http://www.nobuokomiya.com

連載バックナンバー

「怪しい人に気をつけて」では子どもは守れない!小宮信夫の防犯・安全教室

CLOSE UP PR

DUAL Selection-PR-

「子育て・教育」ランキング

ピックアップ

-PR-

注目キーワード