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日経DUAL

「ひきこもり」になる子どもの親には共通点がある

上大岡トメさん×NPO法人育て上げネット×DUAL編集長座談会【前編】/無意識を意識化するだけで、結果は違う

意識化するだけで違ってくる

羽生 どんな親がひきこもりの子どもをつくってしまうのか、改めて教えてください。

工藤 「こんなタイプがなりやすい」とは断定できないと思っているんです。「こういうタイプの親でなければ、子どもは絶対にひきこもりになってしまう」といった問題ではないからです。ただ、少なくとも、傾向はあります。

蟇田 ひきこもりって、親が働いているか否かは関係ありません。でも、ひきこもりになる親の“子どもに対する反応”に共通する傾向を見つけることはできます。子どもの話を最後まで聞くことができなかったり、分からないことを尋ねなかったり、子どもも同じ思いだろうと思い込んで確認しなかったり、待つことができなかったり……。

トメ ズキズキズキズキ(笑)。

羽生 本では、8つのNGパターンが紹介されています。こういうことをしていたら改めましょう、ということなのですが、ちょっとリストアップしてみますね。

8つのNGパターン

【ケース1】 子どもの回答を待たずに、先に返事をしてしまう
        子どもが「何年生?」と聞かれているのに、親が「2年生です」などと答えてしまう

【ケース2】 家庭での雑談が少ない
        「早く勉強しなさい」などと一方的に言ってしまう

【ケース3】 子どもの話を聞き流す、最後まで聞かない
        「今忙しいから、ちょっと待って」と、家事の手を休めない

【ケース4】 条件的ほめ&承認をしている
        「○○ちゃんが、××してくれたら、お母さんはうれしい」などと言う

【ケース5】 「知力」だけを育てようとして、「感情」に目を向けない
        「算数が難しい」と言うのを聞いて、「落ちこぼれちゃうよ。塾行かなくちゃね」と答える

【ケース6】 子どもを自分の思い通りに育てようとしている
        「お母さんはこの学校がいいと思う」などと、自分の意見を押し付ける

【ケース7】 子どもの挑戦を回避させようとしている
        子どもから「○○をやってみたい」と言われると、「それは危ないからダメ」などと言う

【ケース8】 “さらに上”を要求する
        97点だったテスト答案を見せられて、「あと3点で満点だったのにね」と言う

 これら全部、私、普通にやっています(笑)。これを全部やるなと言われるのはすごくキツイんですけど、どれか1つくらいは、まあやってもいいかな、というのはありませんか? 週に何回くらいならいい、とか?

工藤 無意識でやっていることを意識化するだけで違うと思います。「年に1回はこの本を読み直すようにする」とか。そうすることで、普段忙しさに紛れて忘れてしまっていても、意識化できますよね。

蟇田 全部が全部「こうしちゃいけない」「こうしなくてはいけない」となると、親のほうも息苦しくなってしまうと思います。イライラしたっていいんです。でも、「そういえば本にはこう言うようにと書いてあったな」と、たまに思い出すだけで全然違うと思います。

上大岡トメ

イラストレーター。東京生まれ。東京理科大学で建築を学ぶ。現在は山口県在住。趣味はダンスとヨーガ。主な著書に『キッパリ!たった5分間で自分を変える方法』(幻冬舎文庫)、『のうだま1、2』(池谷裕二氏と共著 幻冬舎)、『宿坊さんぽ』(KADOKAWA)、『日本のふくもの図鑑』(朝日新聞出版)、『コチャレ!小さいチャレンジで次の扉を開ける』(講談社)、『ずさんな家計を整えました』(KADOKAWA)他多数。20歳を過ぎたコドモ達に対して、心配の尽きない日々。元気にごきげんに過ごすことにしています~!
「トメカミカミト」http://tomekami.com

ニート・ひきこもりの子をもつ親の会「結(ゆい)」
 (運営:認定特定非営利活動法人育て上げネット)

若者の「働く」と「働き続ける」を実現するために、若年無業者就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」など、多方面からの支援を行っている団体。その中の一つに、母親をサポートするための「結」がある。「結」では1カ月ごとの目標を立てながら行われる定期相談、帰宅後すぐに実施できる「接し方・伝え方」を学ぶワークショップ、親同士で気軽に話し合える茶話会などを提供。また、パソコン、スマートフォンなどからアクセスできるネット電話相談サービスも行っています。http://www.sodateage.net

(文/Integra Software Services、撮影/松本順子)

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