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フィンランド「ネウボラ」はイクメン育てる場でもある

イクメン大使インタビュー(下) 同じ専門家に家族ぐるみで相談できる「ネウボラ」、すべての妊婦に贈られる「育児パッケージ」

 フィンランド人、ミッコ・コイヴマーさんは2010~2015年の5年間にわたり、駐日フィンランド大使館の報道・文化担当参事官として東京に在住していました。3人のパパになったミッコさんは昨年9月に任期を終え、現在はフィンランド・ヘルシンキで生活を送っています。前回の記事に引き続き、新たなるイクメン・プロジェクトのため、再び来日したミッコさんに、日本とフィンランド、パパ目線の子育て事情について聞きました。

日経DUAL編集部 前回の記事では、日本の先を行くフィンランドの子育て事情についてお話をうかがいました。そうした恵まれた環境に近づけるために、私達日本人が実行すべきことって何でしょうか。

ミッコ・コイヴマーさん(以下、敬称略) 簡単なことではありませんが、まず日々進化している状況を知ることが大事だと思います。会社、経済、政府、民間、皆それぞれが参考になる「役割」がきっとあると思うんです。そして考え方、働き方、企業のルール、支援の方法などを少しだけ変える努力をすることだと思います。

 今の日本の少子高齢化対策へのチャレンジは、やや怖いところがあります。フィンランドも、ヨーロッパでは最初に高齢化問題と直面する国です。少子高齢化社会と向き合うには、女性の存在は欠かせません。その女性を守り支える社会がきちんとしていなければ、問題と向き合うことなどできないんです。その点、フィンランドは長きにわたり、国を挙げてまずは女性を守ることを確立してきました。同じ問題を抱える中、フィンランドの強みというのは、多くの女性がすでに働いていることなんです

―― 日本に住んでいる間に出会った、日本人のパパ達については、どう思いましたか?

ミッコ 日本にいたとき、週末に公園に行くと、実に多くの子どももパパと公園に来ていました。週末の公園では、パパの率がとても多かったんです。

 今の日本のお父さんは、自分の短い自由時間を使って、とても頑張っています。奥さん達に自由時間をあげるため、もしくは奥さんにプッシュされて公園に来ているのかもしれませんが、今の若い世代は、1~2世代前の父親とは明らかに価値観が違うと思います。職業そのものも変わっているのですが、仕事だけではないライフスタイルの価値観が生まれていますね。仕事への不安は多いと思いますが、その一方で家族や自由時間など仕事以外に大切なことを考えることができるようになったのだと思います。

 しかしながら、日本人はアメリカ人のようなキャリア思考を持っているとも思いました。ヨーロッパ人だって1日8時間はめいっぱい働きますが、それを過ぎると多くの人が家族との時間を持ちます。休暇のシステムも日本やアメリカとは違いますよね。夏休みは通常4週間、約1カ月を続けて休みます。また、通常のボーナスとして現金支給がありますが、それは休みにも替えることができ、多くの人が休暇を選びます。

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