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子どもが頭を打った! 受診の目安とは?

子育て・教育

子どもが頭を打った! 受診の目安とは?

「足が着いた状態からの転倒ならまず大丈夫」。重篤な頭部損傷を見逃さず、不要なCT撮影を回避する6つのチェックリスト

CTを撮るべきかどうかの判断は「6つの危険因子」を参考に

■症状や状態

 次に示す6つの項目が当てはまるかよく観察してください。小児の軽症頭部外傷のときにCTを撮るべきかどうかを研究した『PECARN』という研究を基にした6つの危険因子です。

■【6つの危険因子】 2歳未満の場合

何となく意識がおかしい
→「視線が合わない」「言っていることの辻つまが合わない」など、意識の内容が変化しているときも当てはまります。

おでこ以外の部分にこぶ(皮下血腫)ができている
→皮膚の下にできた血腫です。おでこ以外にある場合、骨折や頭蓋内血腫に関連している可能性があります。

5秒以上の意識消失
→5秒以上の意識消失があれば受診が必要です。

重度のけがの仕方
→前ページの「けがの仕方」の項目を参照。

触って分かる頭蓋骨骨折
→よく頭を触ってみてください。凹んでいたり、溝があったりするなどの症状が当てはまります。

保護者から見ていつもと違う
→おしゃべりができない2歳未満の子の場合、この項目が一番役に立ちます。何となくいつもと違うといった印象が大切です。

■【6つの危険因子】 2歳以上の場合

何となく意識がおかしい
→「視線が合わない」「言っていることの辻つまが合わない」など、意識の内容が変化しているときも当てはまります。

一瞬でも意識消失があった
→2歳以上の場合、一瞬でも意識消失があれば受診が必要です。

吐いた
→一度でも嘔吐があればCT撮影を考慮します。

重度のけがの仕方
→「けがの仕方」の項目を参照。

目や耳の周りが黒くなっている
→目や耳の周りが黒くなるのは、頭蓋底に骨折があるときに出現する所見です。透明な液体が鼻や耳から出ている場合も受診が必要です。

強い頭痛がある
→耐えられないような強い頭痛がある場合は、やはりCTを撮ったほうがいいでしょう。

 『PECARN』では、①から⑥の項目が一つも当てはまらなかった2歳未満のお子さんに、手術など濃厚な治療が必要になった確率は0.02%以下でした。我々が日本の子ども達を対象に同様の研究を行った結果は0.7%でした。

 つまり、①~⑥の項目が当てはまらなければ、まず大丈夫と考えるのが現実的です。

 逆に、①~⑥の項目が一つでも当てはまれば、CT撮影が必須、あるいは推奨されるということになります。つまり、医療機関の受診が必要です。

 その際は担当医に、「PECARNの6つの危険因子のうち、どれとどれが当てはまります」と伝えてみてください。家族と医療者が協働して築く、質の高い医療ができるはずです。

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