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子育て・教育
わが子を保育園で亡くした夫婦 事故防止策を作成
【「今、保育園が危ない」特集】(7)息子の死亡事故から6年。父母が必死の努力で実現させた保育園事故防止ガイドライン
入園前に「保育の質」を見極めるのは至難の業
栗並えみさん(以下、栗並) 私は2010年に第1子を事故で亡くし、その後、2011年に第2子、2014年に第3子を出産しました。今、その4歳の息子と、2歳の娘を保育園に通わせています。事故を起こした園とは別ですが、地域的には同じ愛知県碧南市にある認可保育園。長男の保育園と同じく、社会福祉法人が運営する私立の園です。
長男が通っていた園もいい加減に選んだわけではありません。見学会で保育の様子を実際に見たのはもちろん、園内の子育て支援センターに生後1カ月ごろから定期的に通って、支援センターの先生にはとてもお世話になりましたし、園内の様子もよく見て「この園なら」と信頼して選びました。でも、今わが子2人が通う園と、事故が起きた園では違いが多々あります。振り返ってみると、長男の園に対しては、事故前から「何か変だな」と思うことがあったのです。その違和感を拭えないまま、結局事故が起きてしまったのです。
栗並 入園前の見学で明らかに園内の雰囲気が悪かったというなら別ですが、そうでない場合、第一子の保活であれば特に、保護者が確信を持って判断するのは難しいでしょう。私自身、長男の保活でちゃんと選んだつもりでしたが、実際に入園してみて「あれ?」と思うことが色々出てきました。
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「今、保育園が危ない」特集
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