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紫原明子 離婚は夫婦の関係が完全に壊れる前に

編集長インタビュー 紫原明子(上)賢い離婚ノウハウと、「息苦しくない家族のカタチ」

離婚は公正証書をとってから

羽生 本当は離婚したいなぁと思っているんだけど、ダブルインカムだから何とか生活が回っているため一歩踏み出せずにいる人に、紫原さんからかけてあげたい言葉はありますか?

紫原 公正証書をとるなど、養育費をちゃんと支払ってもらえる環境をつくって離婚したほうがいいと思います。

羽生 いきなりリアルで具体的ですね(笑)。

紫原 ええ、大事なことですから(笑)。本『りこんのこども』(マガジンハウス)を執筆するに当たって、両親の離婚を経験した小学生から高校生までの6組の子どもとその親に話を聞いたんです。そうすると養育費をもらっていないお母さんが本当に多くて。

 これは問題ですよね。飢えて苦しむ人が目の前にいるわけではないので、払わなくてよければ払わない元夫が多い。離婚後も結局、「お金をください」「あげます」みたいな生臭いやり取りだけは残るんです。それが子どもを育てる親の務めといわれれば、そうなのかもしれませんが、仲介してくれる業者が必要だと思っています。

 『りこんのこども』に登場するある子は、幼稚園のときに七夕の短冊に「パパがおうちにきますように」って書いたんですね。パパが来たら、ママが今ほど働かなくてよくなるらしいって。

羽生 子どもって本当に健気ですね。泣けてきます。

紫原 その子はお母さんが仕事をいくつも掛け持ちしているので、一週間のうち平日はお母さんと全く会えない生活なんです。だから、お母さんが少しでも働かなくてよくなるように、パパが来ますようにと書いた。

 それくらい、お母さん一人で子どもを育てていくのは大変。だから、夫婦の関係性を完全に断つ前に離婚したほうがいい。養育費含め、その後のやり取りはずっと続くし、子ども達のお父さんである以上、関係は切れませんからね。私は両親の問題と子どもの問題は分けて考えたいなと思っています。

羽生 離婚と子育てを分けて考えるのが大事ということは、私も非常に同感です。「親としての役割」と「夫婦としての役割」は違うという考え方。欧米の離婚スタイルでは一般的と聞きますが、日本では混同しがちです。夫婦の関係が壊れる=子育ては母が一身に背負う、となってしまう。マチュア(成熟した関係)じゃない。

紫原 そうそう。私は、(夫としての関係は終わったけれども)、子どもからお父さんを取るのはかわいそうだという思いから、元夫と子どもの関係は大切にしてもらいたいと思っています。

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