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紫原明子さん編集長インタビュー(下)シングルママの恋愛は、子どもに全部正直に見せる必要はない

 ネットで育った新しい世代の書き手として、「セックスレス」や「ママ友問題」、さらには「お母さんの恋愛」といったテーマに切り込み、多くのウェブ媒体で活躍するエッセイストの紫原明子さん。14歳の息子と10歳の娘を育てるシングルマザーでもあります。そんな紫原さんに、日経DUALの羽生編集長が「離婚」「夫婦関係」「恋愛」などのテーマでインタビューをしました。今回は後編です。

 後編のテーマは「夫婦関係」や「シングルマザーの恋愛」、そして「子どもとの関係」。紫原さんのストレートで奥深い数々の言葉をお楽しみください。

<前編の記事>  紫原明子 離婚は夫婦の関係が完全に壊れる前に

夫婦円満の秘訣は“プロ主婦”に学べ

羽生編集長 紫原さんは女性的な視点に加え、男性目線、例えば、男性から見た“女の価値”みたいなところを的確に捉えていらっしゃいます。なかでも、夫婦関係をいつまでもみずみずしく保つためには、「大丈夫?」や「すごいね!」といった簡単な言葉こそ男性にかけてあげるべき、というのに目からウロコが落ちました。

 確かに、私自身も朝「いってきます」と一旦社会に出れば、「大丈夫?」とか「絶対、できるよ!」とか相手が男性であれ女性であれ、一日に幾度となく言っていますが、家に帰って夫に対しては言ったことが一度もない。思わず「あぶない!」と身震いしました(笑)。


紫原明子(しはら・あきこ) 1982年、福岡県生まれ。高校卒業後、音楽学校在学中に起業家の家入一真氏とインターネットのコミュニティサイトを通じて知り合い、結婚。その後、2人の子どもに恵まれ、2014年、家入氏が東京都知事選出馬を決意したタイミングで離婚、現在は14歳と10歳の子を持つシングルマザー。ブログ「手の中で膨らむ」が話題となり執筆活動を本格化、『cakes』『SOLO』など多くのウェブ媒体に人気連載を持つ。また、フリーランスで企業とユーザーのコミュニケーション支援やウェブメディアのコンサルティング業務等も手がける。「ウーマンエキサイト」では、泣いている赤ちゃんに慌てるママに向けて「大丈夫だよ」を伝える「泣いてもいいよ」ステッカーを作るなど、「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」を発案。6月には初の著書となる『家族無計画』(朝日出版社)、8月には『りこんのこども』(マガジンハウス)を出版

紫原明子さん(以下、敬称略) いわゆる“プロ主婦”のママ友から学びました。“プロ彼女”(※)から専業主婦になる感じの方達ですよね。旦那さまが昼も夜も強くいられるための環境を整える努力を惜しまない女性です。彼女達はきちんとプライドを持ってやっている、まさにプロ。例えば、お茶をしているときに旦那さまから電話がかかってきて「いまから帰るんだけど、何か(食べ物)ある?」と言われたら「いまからすぐ作るね」って。私が「何、作るの?」って聞いたら、「イタリア米買ってあるから、リゾット作る」と。旦那さまの好物なんだとか。旦那さまが優先順位の一番で、彼にもそれを感じてもらえるような振る舞いをすることに徹している。尊敬します。

 そんな“プロ主婦”のママ友が旦那さまとの電話でよく口にしていたのが「大丈夫?」だったんです。「今日、ごはんいる? いらないの? 大丈夫? 心配だもの、だってあなたの奥さんだから」って…! 一瞬、理解できなかったんですけど(笑)、男性って私達が考える以上にピュアで、キャバクラのような場でもそうですけど、過剰なサービスやもてなしも意外とすんなり受け入れられる。というより、求めているのかもしれないと。家がキャバクラである必要はないですが、たまにはそれくらい甘やかしてもいいのかも。

 これはあくまで奥さんが専業主婦の場合の例なので、DUAL読者のように共働きの夫婦であれば、自分が相手に言ってほしいことをまずは言ってみるとかでしょうか。それがもし一方通行なら、「私も言ってほしいんだけど」と言えばいいかもしれません。

羽生 (夫婦関係が)あぶない夫婦の見分け方ってありますか?

紫原 ぜんぜん分からないですね。私自身が離婚したことを知られたくないと思っていたほど幸せそうだった人達から、「私も離婚を考えてるの」と言われたこともあるくらい。奥さんはきれいだし、旦那さまも高所得なうえイケメンだし(笑)、絵に描いたような幸せな夫婦だと思っていたので、本当に分からないです。実際はどうであれ、みんな幸せそうに見せますから。

 でも、それがまた女性を苦しめますよね。不幸なときに不幸に見られたくない、というのは女性の強さの源でもあると思いますが、同時に大きな負担でもあります。化粧できないほど落ち込んでいる時だってあるじゃないですか。女性同士で見栄を張り合うのではなく、苦しいときは苦しいと口に出して、助け合っていける世の中であってほしいと思います。

※“プロ彼女”…芸能人と交際する一般女性で、容姿端麗で料理をはじめ家事もこなし、男性が気持ちよく過ごせるよう努力する「プロのような女性」のこと。

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