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働き方先進国オランダ 子育てと仕事の理想バランス

週3勤務、週4勤務は珍しくない。家族や自分の生活が社会のベースにある

 昨今、日本では「働き方」が世間の大きな関心事になっています。しかし、子育て世代にとっては、働く環境が改善されていると実感することは少ないのではないでしょうか。というのも、子育て世代の働き方の問題は、出産・育児とキャリアの両立の問題や子育て環境の問題などとも結びついているからです。

 一方で、多様な働き方が認められている働き方先進国で「世界一子どもが幸せな国」と言われている国があります。日本とは歴史的にも長いお付き合いのあるオランダです。このオランダには働き方や子育て環境の視察のため、近年、多くの日本人が訪れています。

 今回は、そのような視察を数多く企画している筆者の経験や、オランダの労働法の専門家へのインタビューと併せて、オランダの働き方や子育て環境をリポートします。

週3勤務、週4勤務が当たり前のオランダ


左/市内にある大きな公園。運動場、アスレチック、遊具のほか、牛、馬、うさぎなどがいる動物園、市民菜園も併設。夏は平日でも家族連れで大にぎわい。右/夏は広々とした芝生で日光浴やBBQをする人も

 オランダでは、「週3勤務」「週4勤務」という形が、それほど珍しくありません。筆者もオランダに移住した当時、驚いたのは、平日の昼から公園で子どもと遊んでいるパパが多いことです。夏の晴れた日などは、日本の休日の公園より、パパと遊んでいる子どもたちが多いのです。

 これは後で分かったことですが、特に子育て中の共働き夫婦は「週4勤務」「週3勤務」というパートタイマーとなり、平日に休みを取り、子どもと過ごす時間をつくる人が多いからなのです。

 ですから、例えば、パパのお休みが水曜日となると、その日は「パパの日」として、日中子どもと過ごすのはパパの役割になります。共働きの場合、平日の休みを夫婦でズラして、子どもと過ごす時間をつくる家庭が一般的なのです。

 ここであえて、“子どもと過ごす”と書いたのは、パパたちを見ていると、「ママに育児を押し付けられて、仕方なく子守をしている」というようには全く見えないからです。中には、小さい子ども3人と一緒に遊んでいるようなパパもいます。そして公園などでは、初めて居合わせた親同士が一緒に子どもたちと遊ぶ、というようなことも頻繁にあり、「子どもが社会の真ん中にいる」雰囲気を感じることができます。

 オランダ人の働き方の実態はどうなっているのでしょうか? オランダ人で、労働法の専門家でもあるアレックスさんに聞いてみました。

 「一般的に、週4勤務(週32時間、あるいは36時間の勤務)をしている人が多いです。また週3勤務ですと、パートタイムになります(週35時間以下の勤務はパートタイム)。働いている女性のうち、パートタイム勤務が75パーセント前後を占めるというデータもあるようですので、週3勤務も、子育て中の女性の中には多いのではないかと思われます」 

 日本でパートタイムというと、アルバイトや非正規社員を連想するかもしれませんが、オランダではパートタイマーであっても正社員。福利厚生を含めた待遇は、フルタイムワーカーと違いはありません。もちろん労働時間が短い分、パートタイマーは、フルタイムで働く人と比べて、給料は少なくなります。しかし違いは主に「労働時間」だけなのです。


この寒さで公園にある池が凍り、ここぞとばかりに子どもたちはスケートを始めていた

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