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どうする?子どもの予防接種 知っておくべき基礎知識
【年齢別特集 妊娠・職場復帰向け】スケジュール立て方のポイント、種類と回数が増えて「同時接種」が一般的に
B型肝炎が2016年10月から定期接種に
出産という大イベントが終わったと思ったら、生後2カ月から予防接種が始まります。職場復帰前にできるだけ終わらせられるところは終わらせておくと、少し気持ちが楽になりますね。出産後はできるだけ早く、自治体から予防接種券(予診票)を入手するようにしたいものです。
もし可能なら、慌ただしくなる前の妊娠中に、子どもの病気の種類やワクチンの名前を頭に入れ、接種スケジュールについても考えておくと安心です。特に、0歳代で受けたほうがいい予防接種の種類と回数はとても多いため、保活や職場復帰のスケジュールと上手に調整しなければ、「接種漏れ」もあり得ます。
予防接種の制度は年々変化しています。ここ数年、定期接種が増えて、スケジュールについての考え方も変わりました。第一子、第二子などで経験したママ・パパも情報の更新をしておいたほうがいいでしょう。2013年4月からは小児用肺炎球菌とヒブ、2014年10月からは水痘、2016年10月からはB型肝炎が定期接種になりました。
任意接種は「どちらでもよい」という意味なの?
予防接種は、定められた期間内に受ければ無料の「定期接種」と、自己負担(自治体によっては一部助成あり)の「任意接種」の2種類に分けられます。自治体から配布される予防接種券(予診表)を入手したら、家の近くなどの病院に予約を取り、子どもに予防接種を受けさせる「個別接種」が主流です。
「定期」と「任意」に分かれていますが、「任意」と聞くと、接種してもしなくてもどちらでもよいように聞こえます。そうなのでしょうか?
「気を付けていただきたいのは、『定期』と『任意』はどちらかが重要という意味ではないという点。そもそも日本の予防接種政策は世界から見ると遅れています。ここ数年、日本でも定期接種を増やして追いつこうとしていますが、まだ追いつけていません」。小児科医の早川依里子さん(伊奈病院)はそう話します。
例えば2016年10月から日本でB型肝炎が定期接種化されましたが、WHO(世界保健機関)は1992年にB型肝炎ワクチンを定期接種として世界中のすべての赤ちゃんに接種するよう推奨しており、2012年時点でWHO加盟国193カ国中181カ国で導入されています。「日本の定期接種化は遅過ぎたぐらいなのです」と早川さんは話します。
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