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待機児童 どうしてこんなに保育園に入れない? 

子育て・教育

待機児童 どうしてこんなに保育園に入れない? 

(上)「不承諾通知」なんて承諾できない!と約150人が集まったイベント。ニュージーランドや北欧に「待機児童」の言葉がないのはなぜ?

 6歳の男の子と3歳の女の子を育てるデュアラーママでアナウンサー、子育て中の家族の心によりそうメディア&プロジェクト「ホリプロ保育園」えんちょーを務める安田美香さんによる連載「ホリプロ保育園DUAL出張所」がリニューアルします! リニューアル後の連載では、えんちょー安田さんが「ホリプロ保育園」で取材した人やニュースをあれこれ深掘りしていくインタビューを主にお届けしていく予定です。
 第1弾は、2017年4月入園を目指し保活をしたママ・パパたちによるイベント「#保育園に入りたい」の模様を2回にわたってリポート。まずは「保育園に入れない理由」を考えていきます。

今年も不承諾通知が乱舞。どうしてこんなに入れない?

 「ホリプロ保育園」えんちょー安田です!「ホリプロ保育園」とは、子育て中の家族の心によりそうメディア&プロジェクト(※本物の保育園ではありません)。WEBで情報を発信したり、リアルなイベントを開催したりしています。今回は、3月7日に行われたイベント「#保育園に入りたい」を生配信。安田は全体の司会を務めさせていただきました。その模様をリポートします!

 3月7日正午。衆議院第二議員会館にて、「『#保育園に入りたい』を本気で語ろう。~みんなが保育園に入れる社会にするために~」イベントが行われました。

 主催したのは、2017年4月入園を目指して保活をした親の有志の皆さん。会場には約150名が集まり、その中には赤ちゃんを抱っこして参加のママ&パパの姿も多く見られました

 「#保育園に入りたい」の第1部では、「どうしてこんなに入れない?日本の保育園」 をテーマに、ディスカッションが行われました。

 ファシリテーターは、朝日新聞総合プロデュース室プロデューサー・浜田敬子さん。登壇者は、海外の保育事情に詳しい日本総研調査部主任研究員・池本美香さんと、保育事業者の代表として認定NPOフローレンス代表の駒崎弘樹さん、そして、当事者を代表して「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」代表天野妙さんの3名です。

浜田敬子さん(以下、敬称略) 私も10年前に保活をしましたが、10年前はここまで状況が悪くなるとは想像できませんでした。当事者である天野さんは、今年の春の保活状況を、肌感覚としてどのように感じていますか?

天野妙さん(以下、敬称略) 私には8歳と4歳、0歳の子どもがいます。8年前の保活時に不承諾通知を受け取りましたが、「1年間認証保育所に入れば、翌年には認可保育園に入れる」という状況でした。しかし今は「妊娠したら、すぐ保活する」のが当たり前の時代。8年間で状況が変わったと実感しました。

浜田 駒崎さんは、この現状をどう見ていますか?

駒崎弘樹さん(以下、敬称略) 1年前に話題になったブログの「保育園落ちた日本死ね!!」で、ようやく社会がこの問題に気づきましたよね。ですが、世間の反応は「(日本死ね!!とは)言葉が悪い」というものが多かった。そうではなく、「そう言わなければならなかった親御さんを作った社会」にこそ、問題があると思います。あれから1年、今年も不承諾通知が乱舞しています。児童福祉法には「自治体が保育サービスを提供しなければならない」という義務が書かれているのに、その義務を履行していない状況です。親が悪いんじゃなく、行政や制度が悪い。「待機児童問題」ではなく、(「官」の不作為のせいで失業が生まれる)「官製失業」問題なんです。行政や政治は、この問題に本気で取り組まなければなりません。

浜田 池本さんは、今の保育問題をどのように見ていらっしゃいますか。

池本美香さん(以下、敬称略) 海外の制度と比較しながら、「日本の制度はどうあるべきか」を20年間研究していましたが、5年前に私自身が待機児童問題の当事者となり、「こんなに大変なんだ」と痛感しました。海外では、保育所というのは「親が働くときに預ける場所」ではなく、「乳幼児の教育機関」として作られています。日本の「根本的な保育観の転換」がなされない限り、待機児童の根本的な解決にはならないでしょう。

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