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いのちの授業 苦しむ人の理解者になり支えになる

ホスピス医による訪問授業(上)苦しみから逃げない子を育てたい。「援助的コミュニケーション」とは?

 「友達が悩んでいるから励ましてあげたいのに、どうやって声をかけていいか分からない」。自分の子どもにこんな相談をされたら、親としてどう答えるべきなのでしょうか。成績が上がらない、友達とケンカした、人前で失敗してしまったなど、子どもたちも色々な悩みを抱え、苦しんでいます

 「悩みを抱えた友人に出会ったとき、そして自分が悩み、苦しんでいるときに、逃げないで向き合える人になってほしい」。そんな思いをテーマに、「いのちの授業」と題した小中学校への訪問授業を行っているのが、ホスピス医の小澤竹俊先生です。小澤先生はホスピス医として終末期医療に関わる傍ら、2000年から小・中学生を中心に「いのちの授業」の活動を行っています。2月末、卒業を間近に控えた横浜市立桂小学校の6年生を前に行った授業を取材しました。小澤先生の言葉は、子どもたちの心にどんなふうに響いたのでしょうか。

理解者と認めてもらうことで、誰かの支えになれる


ホスピス医の小澤竹俊先生

 死を間近にした患者に寄り添う「ホスピス医」という仕事を通して、「人は苦しくても『支え』があることに気づき、苦しみと向き合うことで、穏やかに過ごすことができる、と学んだ」と話す小澤先生。では、「支え」とは、具体的にどんなものなのでしょうか。

 難しいテーマを前に、小澤先生は「『苦しんでいる人は、自分のことを理解してくれる人がいるとうれしい』という一文を覚えてほしい」と話します。そして、入院患者と看護師のやり取りを例に挙げました。

 「患者が眠れないと相談するとき、看護師になんて答えてもらいたいと思いますか?  『あなた、昨日の昼ずっと寝ていたでしょう』、それとも『分かりました、今晩睡眠薬を増やしましょう』かな?」

 小澤先生の問いかけに、子どもたちはしばし考えます。

 「どちらの返し方でも患者さんはそれ以上何も言えなくなってしまいますね。では、『昨日の夜、眠れなかったのですね』と答えたら? 患者は『そうなんです』と応じると思います。それが大事なんです。その後で、患者さんは眠れない理由として『家で待つ家族が心配なんです』というように、別の悩みを打ち明けてくれるかもしれません」

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いのちの授業 ホスピス医による訪問授業

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