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【新連載】 やまがたてるえ 小学生からの子ども学

子育て・教育

【新連載】 やまがたてるえ 小学生からの子ども学

【新連載】やまがたてるえ  1・2年生の発達と課題 小学生は「親の覚悟」が問われるステージに突入

 「命・心・体」をテーマにした講演や子育て学講座、執筆など幅広く活動するチャイルド・ファミリーコンサルタント、バースセラピスト、助産師のやまがたてるえさん。中1、小5の姉妹の母でもあり、松戸市教育委員会の教育委員としても、子どもたちの健やかな成長を応援しています。
 産後から熱心に情報収集をし、子どもの発達・成長段階をある程度把握しながら、成長を見守ってきたという人も、子どもが小学校に上がると手がかからなくなってきたり、仕事で期待される責任も増えてきたりして、「気づいたら、子どもがあっという間に次のステージに成長していた」と、月日が経つ早さを惜しく思うことがあるでしょう。新連載『見守る・寄り添う 小学生からの子ども学』では、大切な学童期の子どもの成長段階を見守り、いざというときには頼りになる存在として子どもに寄り添えるよう、小学生の親が知っておきたいこと、親の適切な関わりについて、やまがたさんからアドバイスをもらいます。

小学生の親になる「覚悟」は、できていましたか?

 助産師として、約5年間出産現場をサポートしてきました。出産は本当に大変なことであり、命がけだということはたっぷりと感じてきましたが、今実際に中1、小5の子どもを育てる中で、子を「産む」以上に「育てる」ことがどれだけ大変で命を注ぐものかということを日々実感しています。

 乳幼児は、愛着や親子の信頼関係、自己肯定感、基本的な生活習慣、遊びを通じた体験で基礎を作る大切な時期。突然の病気に悩まされたり、子どものケアで大変だったりしますが、子どもの感情自体はストレートで、打てば響くように、子育てが純粋に楽しい時期でもあります。

 しかし、「ようやく手が離れてきた」とひと息ついたのもつかの間、実際は今までと異なる角度からの悩みは尽きません。小学校6年間は心も体も大人に向かって大きく変わりゆく時期。ただ「かわいいね」だけでは終わらない、「親になる覚悟」に直面するステージに突入します。この連載では、小学生の様々な成長について学びながら、子どもに寄り添い、見守っていくための親の関わりについて一緒に考えていきましょう。

1年生 「目」と「耳」を使い、しっかりと気にかけてあげたい

 ピカピカの1年生。ご入学おめでとうございます。

 お子さんが保育園や幼稚園に行っていたころは、前日の準備から朝晩の送迎まで、すべてが親御さんと一緒に行うことが、小学校に入ると、自分で学校に向かったり、自分の学習の準備を、自分でしたりするという点で、未就学期とは大きく変わっていきます。入学してすぐは、これまで親とワンセットだったような感覚から、「ようやく手が離れてきた!」と寂しさと解放感が入り交じった感覚を抱くことがあるかもしれません。しかし、小学生は心も体もたくましく変わっていく一方、不安定さも併せ持っています。手は離れても、見守るべきところは見守り、小学校生活に寄り添っていく意識が大切です。

 1学期は、新しいクラスの雰囲気が日々つくり上げられていく時期。初夏に運動会のある地域では、5~6月までの間に行事の準備が重なり、クラスの団結力は高まりますが、慌ただしい日々が続くことになります。低学年は特に、こうした環境の変化や行事の影響を受けやすいのが特徴。子どもがイライラしたり、甘えてきたり幼児返りをしたように見えても、成長の一過程と長い視点で捉え、戸惑っている子ども自身が安心できるように優しく声かけをしてあげましょう。

 中でも、子どもがどんな様子で過ごしているかについて、「目」と「耳」を使い、しっかりと気にかけてあげてほしいです。

 低学年の子どもはまだ月齢差もありますが、物事を捉えるときに抽象的な概念は十分とはいえない時期です。なので、「学校どうだった?」という漠然とした聞き方では、登校中からの情報から下校まで範囲が広過ぎて、子どもは何を話していいか分からなくなってしまいます。時間割や行事、給食のメニュー欄などをぜひチェックして、具体的な会話につなげるのがおすすめです。

 例えば、子どもが好きなメニューの日には、「今日、お魚のフライだったね。おいしかった?」「給食中は2人席ではなく、班分けするの? にぎやかで楽しそうだね」などと、食べ物から友達関係の話題へとつなげてもいいですし、時間割の科目から「もう引き算を始めたの? すごいねー。小学校に上がるとどんどんできることが増えるね」などと子どもに投げかければ、親子の会話が弾みます。

 もちろん、子どもが疲れているときは、無理に聞き出す必要はありません。運動会が間近であれば、「運動会の練習が続くね。毎日おつかれさまだよね~」などと言うだけで、子どもは親が自分のことを見てくれていると安心するものです。多忙でうっかり、小学校での昼のメニューがカレー、夜もカレーになったような日もあるでしょう。そんなときには、「今日は、カレーの日だね(笑)」と笑い話にできるくらい、子どもとの日常的な会話はこの時期、特に大切にしてもらいたいです。

【小学1年生の主な成長・発達の目安】
※子どもの成長発達は個人差が大きく、あくまでも一般的な発達成長の目安として参考にしてください

□ 小学校に子どもだけで登下校する。抵抗がある場合、最初は親がフォローしてもOK
□ 甘えたり、いらだったり、幼児返りをすることがある
□ 上の前歯の乳歯が抜け、大人の上の前歯が生えてくる(7~8歳)
□ 抽象的な概念は不十分、具体的な言動で接してあげる
□ 日常生活の多くを自分でできるようになっている
□ 周囲の大人や年長者のしぐさ・行動を真似て、大人の社会生活に近づこうとする

次ページ 「基礎的な成長」から「教育」への過程...

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