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「お金があれば公立中は避けるべき」は真実か?

子育て・教育

「お金があれば公立中は避けるべき」は真実か?

第2回 内申点縛りだからこそ育つ社会性。先が見えない世の中でも生き抜ける力がつくのが公立

 教育や子育てに関する数多くのベストセラーを持つ、教育環境設定コンサルタントの松永暢史さん。数多くの子どもたちを超難関校に合格させた実績がある「受験のプロ」が、あえて公立中学校を選ぶ意義について語ります。真に子どもを賢くする教育とは何か? 松永さんならではの「ネットで書けるギリギリの」メッセージを、お送りする連載。好評だった初回に続き、今回はあれこれ言われる公立中にあえて通うメリットについてお話を伺いました。

多種多様な人間関係が公立中の魅力

 今回は、現在の公立中学校について、私の考えをお話ししたいと思います。

 日経DUAL読者の多くは、私立中学への進学を意識していらっしゃる方が多いと聞きます。「できれば私立中に行かせたい」というのは、「できるだけ公立中に行かせたくない」という言葉の裏返しとも言えるでしょう。
 でも、いったん立ち止まって考えてみましょう。なぜ「公立じゃダメ」なのですか?

 確かに私立中学校には、公立中にはない様々なものがあります。6年間を見通した丁寧な学び、設備の整った校舎、レベルの高い(はずの)教師陣。そして多くの方が重視しているのは、同じような価値観をもつ仲間の存在ではないでしょうか。難関校であればあるほど、「意識の高い友人」と切磋琢磨していくことが可能になるはずです。

 一方の公立中学はどうでしょう。
 「そのすべてが期待できない」とは言いません。落ち着いた感じのいい公立中が近所にあるかもしれませんし、部活や教務に忙殺されつつも、熱心で指導力のある教師が(奇跡的に)存在するのも事実です。

 でも、私立中のような「同質性」は存在しません
 将来は東大を目指すような子も、分数の割り算ができないような子も、一つの教室に詰め込まれるのですから「どのレベルに合わせて授業したらいいんだ!」と悩む教師の声は切実です。しかも旧態然とした板書中心の一斉授業。あっちではおしゃべり、こっちでは居眠り、そちらでは立ち歩き……。惨憺たる授業風景になるのもやむなし、といったところでしょう。

 でも、その多種多様な人間関係そのものが、公立中の魅力でもあるのです。

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