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安藤哲也 イクメンブルーのパパが増えている

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安藤哲也 イクメンブルーのパパが増えている

【新連載】「職場ではできるのに、なんで家庭だとできないんですか?」 笑っているパパを増やすには

育児も家事も多様性が大事

── 笑っている父親を増やすために父親支援を続けるNPO「ファザーリング・ジャパン(FJ)」の代表でもある安藤さんから見て、こういった現状はどのように映りますか?

 FJを10年前に設立して活動を続けていますが、「日本のパパも欧米のパパたちのように育児・家事に積極的に関わろうよ」といった話をすると、最初の頃はアゲインストの風当たりがかなり強かったですよね(笑)。「余計なことするな」とか、「デキる人やエリートだけの戯れごとだ」「理想論だ!」といった批判が、男性だけではなく女性からもありましたから。

 でも、やっぱり、そうじゃない。きっと、日本の社会も絶対に欧米のようになっていくはずだと思っていました。そのうちに、イクメンブームや女性活躍の時代がやってきて、ここ数年でどんどん変わっていきましたよね。そうなると、もう、アゲインストの風当たりは弱くなっていって、ほとんど批判されるようなこともなくなりました。

 ただ、シングルファザーやシングルマザーの人たちから、パートナーシップ論などの部分で「自分らは基本的にワンオペ育児なので関係ない話だ」といったことを言われることもありますが、そっちは別の視点から支援活動をしています。そういう意味では、それぞれの家庭にそれぞれの事情があるわけですよね。まさに、育児・家事を考えるうえで多様性が大事だということです。

何ごとも職場に置き換えてみる

── イクメンという言葉が定着するごとに育児・家事をしなくてもいいという免罪符が奪われ、外堀が埋まっていくなかで、イクメンブルーになるパパが増えていったのでしょうか?

 そうですね。例えば、育児・家事を「やらなきゃ!」とか「やりたい!」という、積極性のあるパパが増えてきたというのは事実です。しかし、結局、働き方が変わっていないという、根本的な問題があるんですよ。1日24時間というのは、変わらないじゃないですか。寝ている時間以外で何をやっているのかという話です。起きている時間の多くが仕事になっているパパというのは、やはり、苦しむことになりますよね。

 まだ免罪符があったころには、育児も家事もやらなくて良かった。特に家のなかではパパとしての役割があるわけでもなく、それを、大半の専業主婦であるママたちも良しとしていた。けれども、今はそうはいかないですよね。特に妻がワーママであればフルタイムで働いて、保育園の送り迎えもやって、育児・家事も全部やるっていうのは、全く無理な話です。

 それを、パパも何となく分かるわけですよね。そこで、ちゃんとパパが動けば夫婦の衝突は起きません。しかし、分かっているのにやらないでいると、ムカつかれてしまうわけですよ(笑)。

 それは、職場でもそうですよね。1人の社員が全部抱え込んじゃってあたふたしているのを分かっているのに動かないでいる同僚がいたら、「なんだアイツは?」となるじゃないですか。育児・家事のことを考えるうえで、何でも職場に置き換えてみればわかりやすいですよね。

 僕はこの10年間、あちこちで講演を行っていますが、いつも職場の話に置き換えて話をすると、パパたちの心に響くようです。その度にいつも会場に来ているパパたちに問いかけるんですよね。「職場ではできるのに、なんで家庭だとできないんですか?」と。

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