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「ワンオペ変えたいけれど、変わらないと思う」7割

生活・家事

「ワンオペ変えたいけれど、変わらないと思う」7割

【ワンオペ育児からの脱出法 特集】(1)「自分はワンオペ」6割以上、9割近くが「辛い」、「不公平感」にイラつき、「子育ての全責任を負う重圧」に疲弊

 ブラック企業で起きた「ワンオペレーション(一人作業)=ワンオペ」問題になぞらえて、育児や家事を一人で背負っている状態を、いつしか「ワンオペ育児」と呼ぶようになりました。「男は仕事」「女は家庭」という価値観は過去のものとされ、当たり前に育児や家事をこなす夫は増えている反面、「ワンオペ育児」に悩み、仕事と育児・家事の両立で疲弊しきっている妻もまだまだたくさんいます。この特集では、実例や専門家の取材を通じて、ワンオペ育児の実態や、ワンオペ育児がなくならない理由、解決策などについて多角的に掘り下げます。

 自分はワンオペだと思う? ワンオペはどんなふうに辛い? 現状を変えたいと思う? パートナーと話し合ったことは? 第1回は、読者の皆様から寄せられた「ワンオペ育児」に関するアンケートの結果を大公開。「ひとこと言わせて!」という関心の高さが際立ち、なんと491人もの方にご回答いただきました(ご協力ありがとうございました!)。育児や家事を一人で負わされて毎日疲弊し、精神的にも肉体的にも追い詰められている切実なワンオペ実態がアンケートで浮き彫りに。そして、そんな状態に「諦め」と「無力感」を抱いている女性が非常に多いことが分かってきました。

【ワンオペ育児からの脱出法 特集】
第1回 「ワンオペ育児を変えたいけれど、変わらないと思う」7割 ←今回はココ!
第2回 本音対談!なぜワンオペ問題はなくならないのか
第3回 男の甘え女の諦め、長時間労働で思考停止に
第4回 「ふんわり夫」が3週間で変わる 驚きの交渉ツール
第5回 交渉術実践!論破不可能の「鉄壁夫」を切り崩せ
第6回 「チーム育児」は仕事の役にも立つ 中原淳さんインタビュー

<アンケート概要>
 アンケートは、日経DUALの読者を対象に、2017年6月に実施。491人が回答し、うち女性が95.5%、男性が4.5%だった。「結婚している」97.8%、「結婚していない」(離婚・死別)1.8%、結婚していない(未婚)0.4%。子どもの人数は「1人」(2人目妊娠中含む)が48.7%と最も多く、次に「2人」(3人目妊娠中含む)43.2%、「3人」(4人目妊娠中含む)6.1%と続いた。

「俺だって仕事してる。俺が頼んで働いてもらってるわけじゃないから」

 育児や家事の分担比率を変えたいと、夫婦で話し合ったことがある人は多いようです。「これまでパートナーと話し合ったことはありますか」という質問には、66.8%が「ある」と回答しました。ただ、その結果は芳しくありません。下記のような、“残念な反応”が多く寄せられました。

 下記は、話し合ったことがある人に対して、「何について、どのように話し合いましたか、また、パートナーからの反応はどのようなものでしたか」と質問し、寄せられた回答です。

【伝えた内容】 自分のほうが負担が大きいことを伝えた。
【反応】 2人目を望んだのはそっちだろという言い方をされ、話し合いにならなかった。

【伝えた内容】 ゴミ出しや風呂掃除をやってほしい。洗い物を食洗機に入れてほしい。
【反応】 俺だって仕事してるんだから。俺が頼んで働いてもらってるわけじゃないから。

【伝えた内容】 帰ってから何をしているか、時系列を追って話した。
【反応】 自分には、毎日それはできないな、と言われた。適材適所がいいというような旨を伝えられた。

【伝えた内容】 もう少し家事をしてほしいということと、子どもの世話をしてほしい ということをお願いした。
【反応】 俺が家事をするなら、俺の会社の近くに引っ越せ、家事育児のせいで俺の給料が下がっても文句言うな!と、話し合いにならなかった。

【伝えた内容】 いるときは、洗濯物を夕方に入れてほしい、自分の洗濯物だけでも畳んでもらいたい。出かけるときは捨てるゴミがないかと気にしてもらえないか。休みの日は起床後シーツなど洗うので、洗濯機を回してほしい。
【反応】 分かった、と言ってその日はやるけど、その後は言わないとしない。しても、洗濯物を畳むだけで、しまうところまで頭が回らない模様にいら立ちを覚え、話すのをやめた。なぜ、その家事が必要なのか、先に何が続くのか想像力がないようで面倒。

【伝えた内容】 家事育児の分担が平等ではないので、2人で分けたいと提案した。私としては、保育園の送り迎えなど時間的に許すならやってほしかった。
【反応】 「平等の意味が分からない」と答えられ、そのまま保育園時代は過ぎた。その後も同じような話を持ちかけたが、根本にある考え方がすれ違ってしまう。

【伝えた内容】 保育園時代、お迎え~夜間の家事・育児を、基本自分がやることになっており、残業や仕事の付き合いがあるときには、へりくだってパートナーにお願いしないといけないのが納得できなかった。週2日くらい、パートナーにも分担してもらいたいと言った。
【反応】 話し合いが冷静にできなかったのもありますが、私が勝手に遊ぶ時間が欲しいだけだろ的なことを言われて、非常に心外であり、腹が立ちました。

【伝えた内容】 子どもをお風呂に入れてほしい。休みの日に子どもを見てほしい(その間に1人で買い物や美容院に行きたい)。
【反応】 分かってくれたが、子どもが嫌がるのを理由にやりたくない様子(不機嫌になるのを私が見ていられず、夫の機嫌も取らなければならないため、かえってしんどくなった)。

【伝えた内容】 具体的にどんなことならできるか。自分のこともまともにできない夫なので、せめて自分の面倒を見るくらいできないか話し合った。
【反応】 「頑張ってやる」との言葉だが、実際は1日もできない。揚げ句、「お袋はやっていた」と専業主婦の義母と比較される。

【伝えた内容】 子どもが病気のときの看護休暇取得の分担について(パートナーは有休MAX40日、自分は毎年欠勤。せめて欠勤にならないようにしてもらえないか)。日ごろの家事育児をやらないことに加え、自分の予定も言わないことによるこちらの迷惑度について。
【反応】 無反応(だんまり)。返答・回答なし。そして逆ギレ(うるせぇっと怒声)。

【伝えた内容】 家事育児のタスクを全部紙に書き出して、分担を話し合った。この中から自分ができることを1つ2つ選んでほしいと伝えた。
【反応】 俺ができることほとんどないやん、ってキレられた。雰囲気は険悪に。

「変えたいけれど、変わらないと思う」が7割も

 「自分がワンオペだと思う」(「ほとんどワンオペだと思う」も含む)と答えた人に、「現状を変えたいと思っていますか」と聞くと、なんと72.5%もの人が「変えたいと思っているが、変わらないと思う」と回答しました。過去に話し合って不毛に終わった経験が影響しているのか、現状に不満はありつつも、大多数の人が諦めている現実が浮かび上がります。

≪次ページからの内容≫
・「ほとんど」も含めると「ワンオペと思う」人は6割以上
・「寝かしつけに長時間かかり、発狂しそうになる」
・9割近くの人が「ワンオペ状態」で辛い
・不公平感にイラつき……「もう期待してないので何も感じません」
・子育ての全責任を1人で負うプレッシャー
・「それ育児じゃなくて、ポケモンGOを一緒にしてるだけ!」
・「話し合って家事分担の比率を変えた」人がやったこと

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ワンオペ育児からの脱出法 特集

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