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ひょっとして手をかけ過ぎ?「ひとりっ子」の育て方

子育て・教育

ひょっとして手をかけ過ぎ?「ひとりっ子」の育て方

ひとりっ子ならではの「長所」を伸ばしつつ、親は過干渉にならないよう配慮

子どもに集中し過ぎず、自分自身の人間関係や趣味の時間を大切に

 ひとりっ子に限らずですが、子育てにおいては、閉鎖的な環境にならないように第三者の助けを借りることがとても大事です。ずっと親子だけで過ごしていると、客観的に感情をコントロールすることが難しくなることがあります。そんなときに、助け船を出してもらえる人、相談に乗ってもらえる人をぜひ作っておきたいですね。

 私も子どものころ、母に叱られているとき、「ピンポーン」と玄関のチャイムを鳴らし、「~さん(母のこと)は怒ってばかりね」と明るく来てくれる近所のおばさまがいました。あの「ピンポーン」の音には、本当に救われたものです。また、近所のお兄さん、お姉さんに毎日のように遊んでもらっていましたが、その輪の中にいると、末っ子の振る舞いができるのがとてもうれしかったのを覚えています。そうやって親子で孤立しないようにしておくと、何かのときに救われたり、家では学びにくい人間関係を学んだりすることができますね。

 さらに、親自身が気を付けたいのは、子どもばかりに集中し過ぎないように、普段から自分自身の人間関係を大切にしておくということです。

 まずは何よりも夫婦関係。そして、おじいちゃん・おばあちゃんを含めた親戚との関係、自身のお友達との関係など。また、パパやママ自身が、自分の大好きなことをする時間をきちんと持てているか、ということもいま一度振り返ってみてください。

 自分を取り巻く人間関係が良好で、自分の好きなことや趣味の時間を少しでも持てていれば、子どもに集中し過ぎるのを防ぐことができます。

 色々配慮しなくてはいけないこともあるひとりっ子ですが、一方で、大人に囲まれて育つことで、大人に慣れ、同世代の子とでないと遊べない、ということがあまりないように思います。

 大人になってからも、年上との付き合いがとても上手だな、と思ったら、ひとりっ子の方だった、ということがよくあります。パパやママからすると、子どものころはスピード感や要領の良さがなかなか身に付かず、不安に思うこともあるかもしれませんが、将来的に自分で人間関係を築けるようにしていかなくてはいけないことを考えると、これはひとりっ子ならではのすてきなことだなと思います。

 子どもを見るときには、ついつい近視眼的になってしまいますが、将来にわたってずっと自分がそばにいて、最後まで見届けることができないのが子どもです。親から自立していったときに本人が困らないように、どんな経験をさせ、どんな距離感で関わっていくのか、夫婦で話し合いをしながら見守っていけるといいですね。

(写真/澤田聡子、鈴木愛子)

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山本 直美

山本 直美

チャイルド・ファミリーコンサルタント。株式会社アイ・エス・シー代表。NPO法人子育て学協会会長。1967年生まれ。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。幼稚園教諭を経て、大手託児施設の立ち上げに参画。95年にアイ・エス・シーを設立、自らの教育理念実践の場として保護者と子どものための教室『リトルパルズ』を開設、現在東京・名古屋で「ウィズブック保育園」を開設、運営し、独自の教育プログラムや保護者向けの子育てに関する学びを提供している。2008年にはこれまで研究・実践してきた理論・プログラム普及のため、NPO法人子育て学協会を設立、キッザニアのプログラム監修や子育て支援のプログラム提供などの実績がある。同協会では、子育て中のパパ・ママ向けに「子育てを通じて大人も育つ」、“育ち合う家族”をつくっていくための「子育て学講座」(キッズデザイン賞受賞)を開催中。子育てを一生懸命頑張っておられるパパ・ママへ山本からのメッセージ 「山本直美のかぞく応援メルマガ」を配信中。著書に『デキるパパは子どもを伸ばす』(東京書籍)、『子どものココロとアタマを育む 毎日7分、絵本レッスン』(日東書院本社)、『自走できる部下の育て方』(学研)など

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