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蚊・ダニが感染源! 子どもの虫よけも高濃度に

イカリジンは赤ちゃんでも安心! 妊婦もしっかり虫よけを

 今年も本格的に虫に刺されるシーズンを迎えました。登下校中、登降園中はもちろん、日中の活動、休みの日のアウトドアなどどんなときに、何に気を付ければよいのでしょうか。2016年には「虫よけの濃度が変わった」ことが話題になっていましたが、濃度の高い虫よけは、子どもに使っても問題ないのでしょうか? 

 ナビタスクリニック内科医師 久住英二先生に聞きました。

この季節、圧倒的に危ないのは蚊


久住英二(くすみ・えいじ) 2008年に立川駅の駅ナカにナビタスクリニック立川を開業。都市生活者の生活動線の真ん中に立地し、21時まで内科と小児科診療を提供している。現在、ナビタスクリニックは立川、川崎、新宿の3カ所。血液専門医であり、貧血外来を開設し、女性の様々な体調不良にも造詣が深い。旅行医学の専門家でもある。また、医療ガバナンス学会の理事として、現場で感じた医療の問題点を解決すべく、情報発信している

 学童の前で少しママ友と話していたら蚊に刺されて腫れてしまった。自転車置き場で子どもを自転車から降ろしているほんの1分ほどの間に子どもが蚊に刺された。そんな話を聞くシーズンになった。

 季節を問わず、ブユ(ブヨ)、サシバエ、アブ、ノミ、ダニなど刺されたくない虫は数多いが、この季節に気にすべきは圧倒的に蚊だとナビタスクリニック内科医師 久住英二先生は言う。

 「蚊に刺されること自体、とび火や不快な症状の原因になりますが、蚊が媒介する、いろんな感染症にかかることが危険なんです」

 また、自然が多いエリアに出かける機会が増える夏休みは、ダニに刺される危険性も高まる。

 「ダニは、草むらがあれば必ずいるというほど、そこかしこに存在しています。ですから都心の公園でも刺される可能性はありますし、刺されて不快なだけでなく、ダニが媒介する感染症ももちろんあります」

 蚊やダニなど虫に刺されないようにするのに有効なのは、「虫よけを使うこと」だ。

 実はこの虫よけが、2016年秋以降、変わってきている。

虫よけ日本製の虫よけの濃度が高くなった!

 虫よけには、科学的検証により有効性が証明され、皮膚や衣服に使用することを米環境保護庁(EPA)により認可された有効成分を含む製品があり、米疾病対策センター(CDC)はこうした製品を推奨している(EPAに認可されたものは、ラベルに記載された使用上の注意に従って使う分には、健康や環境に対する非科学的な副作用がないということになる)。

 この認可された有効成分として知られるのが、「ディート(DEET: N,N-diethyl-m-toluamide)」と「イカリジン(ピカリジン/Picaridin: KBR 3023)」だ。

 「ディートは日本の虫よけ製品でも広く使われてきましたが、その含有率に課題がありました。海外ではディートの濃度50%の製品が一般的に出回っているのですが、日本では昨年まで製造が承認されていたのは12%まででした。ディートの効果持続時間は、濃度に左右されます。12%だと3時間程度しか持ちません。しかも使用上の注意として、12歳未満は1日1~3回を目安に使用するとあるので、3時間しか効果が持続しない虫よけ剤を使っていたら、最大でも9時間しか虫よけ剤の恩恵を受けられなかったのです」

 しかし昨年、厚生労働省はディートの含有濃度の上限を30%まで引き上げた。

 「ディートの濃度が30%になると、効果持続時間は8時間になるとされています。朝、出かける前に塗布すれば、汗やプールなどで落ちない限り、日中は効果が持続するということになります。
  また、ディートが30%まで認められたのと同時に、イカリジンの濃度の上限も従来の5%から15%まで引き上げられました。こちらも8時間程度効果が持続するとされています」。ちなみに世界的にはイカリジンは濃度20%の製品が一般的になっているそうだ。

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